時間の経過がピアノやヴァイオリンを上達させるというこの不思議な現象

ピアノとヴァイオリン

ムスメの幼少の頃のロシア人の先生が、「不思議なもので、1日に何時間練習しようとも、時間の経過というのが必要なんです。これは本当に不思議なのだけれど、絶対なんですよ。だから、正しく練習して何回も舞台に乗せて本番を経験して、経った時間が演奏を上手にすることがあるので、それを待つのも仕事のうちなんです」と。

気取った表現で言えば、赤ワインを寝かせる、みたいな感じなんでしょうが(書いていてこういう表現はあっちこっち痒くなってきますが 笑)まあ、そんなものです。

当時そう言われて、うん、そうだろうな、と思ったし、その体験も娘を通じてしたのですが、これって別に趣味のお稽古でもたまに同じような事が起きたりします。

夏休み、バカンス三昧で、ろくにピアノを触る機会もなく、秋になってうちに来て、いざ弾いてみると、なんか成長していて、手の形も綺麗だし自然、適当に力も抜けてるけど、毎回言っているようにきちんと手のひらにはコントロールがあって、いい感じになっている。

こういうのって、男子に多いのですが、面白いなと思います。

しかしこれは、上記のプロフェッショナルに学ぶ子供たちとは違う「ワインの経過」(?)なのですが、それでも時間が経過してなんかできるようになっちゃった、というところは似ています。

プロを目指す人は、ろくに練習もしないで「時間の経過が上達の〜」なんて言ってたらダメなんですが、全てを果たし、なおかつ時間が経過すると、解決できなかったことが案外あっさりとできたりする事もあるので不思議です。