音楽留学について 何から手をつけるべき?何よりも大切なのは「滞在許可」が取れる否か、です。

音楽留学のために

私は留学斡旋業を営んでいるわけでは、全くないのですが、定期的に音楽留学のご相談のメッセージをいただきます。

で、自己のレベルや経済状況、留学に関しては多くの乗り越えなければいけない問題があるのですが、何よりも大切なものは「滞在許可」です。

もしあなたが、バチェラー(正規の音楽大学生)を目指しているのなら、滞在許可は、きちんと条件を揃えれば取ることができます。ドイツ語に合格しなければ、入学取り消し、などありますが、それらは全て自己責任で、ウィーン国立音楽大学やウィーン私立音楽大学のバチェラーの場合は、問題はありません。

大学に合格すれば、普通の場合は問題なく、合法にここに滞在することができます。

さて、ちょっと問題なのは「子供音楽留学」です。
こちらも少しまとめてあるので、興味のある方はどうぞ。

子供は、ひとりでここに滞在できません。誰かが後見人として必要ですが、そうではなく、親御さんが一緒に来たい場合、「こどもの付き添い」という理由だけでは、親に滞在許可はおりないのです。

これは要注意です。
ぽーんと来てしまって、運よく、なんらかの手段で滞在許可を得た人のの話を聞いて、軽い気持ちでこちらに引っ越してきてはいけません。とんでもないことになります。「日本と欧州と、行ったり来たりすれば良いのよね」という単純な問題でもありません。多くの支障がでてきますから。

ウィーンにしろドイツにしろフランスにしろ、現地のしっかりした人から情報を集めることをお勧めします。まずは滞在許可の知識を得る、ここからスタートしてください。

子供留学の他にも、バチェラー以外のアカデミックタイトル取得を目的としていない特別科、のようなものも役所ですんなりと滞在許可が受け取れない可能性もあります。そういうときはもう、ボン、と弁護士さんにお願いすることをお勧めします。

そして、音楽大学のシステムをきちんと把握することも大切です。
こちらには日本のような、音楽大学の附属中学校や附属高校がないことは、こちらに書きました。興味のある方はどうそ。

繰り返しますが、滞在許可は大切です。
面倒ですが、いちどやってしまえば、期限が切れる前に延長するだけで難しくないので、頑張ってください。