ピアノでもヴァイオリンでも、教師からみて「教えがいのある子」とはどんな人たち?

ピアノとヴァイオリン

いまさらですが、タイムリーなのでまたこのテーマです。
ムスメは、いわゆる「本気組」のヴァイオリンの学生さんを数人教えています。もちろんみんなソリストや海外の音楽大学留学を視野に入れて頑張っています。指導法は、まあ、学生さんのレベルにより違うとはいえ、基本、同じです。それはどの先生でも同じはず。

ある日、娘がある学生さんがYou Tubeにアップしている動画を見て喜んでいました。

「見て見て!マリアが言ったこと、全部やってるよ。弓の配分も、細かいところもきちんとできてる!素晴らしい〜、嬉しい〜〜〜!!!教えてよかった〜〜」と。

教師から見て、「教えがいのある子」とはズバリこれです。
「教えた事をきちんとやってくれる」です。

もちろん、演奏家としては指導された事をそのままコピーしているだけではダメなんですが、それはまた別のお話です。

まずは「言われたことをやる!」という当然のようなこと。これは初めの第一歩なのですが、できない人もいるものです。

なぜか?
まずは、録音録画をとっていない、家で指導されたはずの練習方法で練習していない、つまりは「指導された事をやっていない」のです。もっと困るのは、「わかっているフリをしてその場では分かっていなかった」これは論外。

例えばその指導が「もっと情熱的に」とか「心を込めて」みたいな抽象的なものだけであれば、できなくても当たり前といえます。だって、それでできたか出来なかったかはその指導者の「考え」に左右されてしまうから。

しかし、それらを具体的に表現できる指導者に師事された場合は、求められたものが「目に見える」「耳に聞こえる」のですから、やらなければいけないのです。だって、だからその人に習っているんだもの。

まず、教師からみて「教えがいのある子」第一歩は、「指導されたことを実行する人」のようです。