*写真はザルツブルク。楽しかった滞在。また来年!!!*
さて、昨日の続きです。ウィーンに向かう列車の中で書いているので、うまくまとまるか心配ですが。。。
コレもよく耳にするお話です。
「何歳までうちで一緒に練習を見るべきですか?」「レッスンに同行するのは何歳まで?」「親離れはいつ?」
そして、その答えとして、色々なことを言う人たちがいます。
ある教授は、
「もう10歳なのでお母さんはレッスンに一緒に来ないでください」「ひとりで練習させてください」
わたしの少ない経験から言うと「時として一緒に手伝ってあげなさい」という教授の方が断然少ないです。なので、多くの普通の親子さんは「はやくひとりで出来る様にさせなくちゃ」と信じ、いきなり子供(まあ、中学生くらいなんだろうけど)の手を離してしまう。で、その結果、
うまくいくケースもあるでしょうが、それを機に練習しなくなって、ペースが駄々下がりになるというケースも少なくない気はします。
で、何が言いたいかというと、ケース・バイ・ケース、そのご家庭ごと、自分が「正しい」と信じるようにすれば良いと思います。
例えば、先生が「もう一人で練習させてください」と言っても子供がまだ、自分一人でどうも出来ないような場合、子供が一緒にやってほしいような場合は、無理をして突き放す必要もない気がします。
素晴らしい「教授」であっても、その家庭の全てを知っているわけでも、神様でもないので、ある程度のご意見は考慮するとしても、いわれた通りにする必要がない場合もあると思います。
逆のケースもあります。
もしお子さんが「もう嫌だ、レッスンについてこないで!練習もひとりでやる!」というのであれば、そうさせてあげるのが良いと思います。それで全く練習しないようになるのであれば、それはやめ時なのかもしれないし、趣味であるのなら、やめてもまたいつか再開する事も可能、無理強いするのは絶対にアウトです。
しかし、本気組になると話は違います。子供時代はやっぱり親のコントロールが必要になります。嫌な表現をすると「洗脳」になりますが、そうではなくて「子供ができるだけ幸せな状態で、なおかつ、実力が向上するように導く」ことが大切になってきます。書くのは簡単、やるのは劇的に難しいのですが、多くの親御さんが実行しているのを目にします。
これはあくまでわたしの経験ですが、わたしの尊敬するような教授たちは、親の関与に文句を言いません。
ある教授は、私が(できる範囲ですが)チェックすることを望みますし、無理やり引き剥がそうとしません。そういうのは、若い、自分に自信のない教師に多かった気がします。
私がお勧めできることは、基本、お子さんをよく知っているのは、親御さんであるあなたであること。
先生や教授は、ヴァイオリンやピアノを教えることについてはプロであっても「親」ではないので、自分で正しいと思えることは実行してOKだと思います。