理想のピアノ・ヴァイオリン教師とはまるで理想の上司とそっくりな件について

ピアノとヴァイオリン

*写真は本文と関係ないけれど、ムスメとランランさん

昨日は音大の教授試験を見ての「理想の教授とは」でしたが、昔書いたものをちょっと引っ張り出してきました。

私はピアノの教師ではあるものの、一般の企業で働いた経験もあります。なので、「理想の上司」とかそういった本に興味を持ってを読んだりすることもあります。
そうするとあら不思議(でもないけれど)、理想のピアノやヴァイオリン教師と理想の上司とはとても共通点があることがわかります。

というか、ほとんど同じです。

多くの本によると、部下が求める「理想の上司」の上位に上がるのは、「指示が的確でわかりやすいこと」だそうで、これはもう、ピアノだろうとヴァイオリンの教師だろうと同じです。

部下が何かをスムーズにできなくて困っているときに、「だからお前はダメなんだ」なんて言ったってしょうがありません。生徒が弾けなくて困っているときに、「この曲はあなたに難しいんじゃない?他の曲にしたら?」なんて言葉で片付けるのも同じことです。

「指導力」これはどの世界も同じことなのです。

要は指導する能力があるかどうか、に全てがかかってくるのです。

続いて上位に上がってくるのが、「人として信頼・尊敬できること」
うーん、これはちょっと日本らしいかなとも思いましたが、やはり大切なことでしょう。人格は良くても、教える能力がなければもちろん話になりませんが、両方ある方は素晴らしい指導者です。

そしてさらに大事なのは「フェアであること」「平等であること」です。
部下を自分の都合で選り好みしたり、小判鮫にばっかり特典をあげたりする上司は尊敬されません。同様に、生徒を自分の好みで平等に扱わないこと、はやはりNGです。
一生懸命にやってくる生徒が可愛くなるのは当然のことですが、その他の理由でエコひいきするのはやっぱりフェアではありません。

こうして眺めてみると、すべての人間関係の基本はとても似ていることに気がつきます。
意識して気をつけて行きたいな、とつくづく思います。