久々のザルツブルク訪問とインターナショナル・サマーアカデミー・マスタークラスのようす

ピアノとヴァイオリン

実に2年ぶり?3年ぶり?のザルツブルクを訪れています。ご参考にこちらをどうぞ。でも変更があるので、受講する人は各自、メールなり電話なりで確認することをおすすめします。

コロナが始まり、それ以来、「今年は開催する」「ひょっとしたらダメかも」「やっぱり今年は開催できません」を繰り返し、やっと実現したインターナショナル・サマー・アカデミーです。サマーアカデミーのウェブサイトはこちらです。サマーアカデミーはもちろん、講習会、マスタークラスのことです。

今回の最高のイベント(?!)は、なんといってもコロナ禍にネット三昧でお知り合いになった、日本在住のピアノの先生、Mさんとのリアル・オフ会(?)です。

私は多くの音大生だけでなく、現役を卒業した音大卒の人たちに、海外のマスタークラスに参加する事を強く勧めているのですが、それにMさんも乗ってくださいました。

クラブハウスで盛り上がっている時に、「絶対行きたい〜」とおっしゃって、「是非、いらっしゃい〜〜〜」あれよあれよという間に申し込みをオンラインで済ませ、フライトも寮も予約、ザルツブルク来訪となったわけです。

不思議ですよね、オンラインで知り合ったお友達は実際にお会いしても、もう、何年もお友達であったような錯覚を感じます。もう、全然普通で「今、初めて逢った!」という感覚がありません。
娘とも仲良くしてくださって、楽しい日々を過ごしています。

さて、アカデミーの様子です。
うちのムスメが11歳の時から毎年、ヴァイオリンのマスタークラスを受けていたので、私も毎年お供で来ていました。それがコロナ騒ぎで中断されてしまったのですが、やっぱりコロナ前とは全然様子が違います。

アカデミーの参加者の多くは「日本人」「韓国人」「中国人」で上位3位を占められていました。しかし今年は、やっぱり東洋人の顔を多く見るものの「グループ単位」での参加者が皆無。もちろん、個人での参加者は多いのですが、全体の数を見たらそれはもう、激減です。

よって、良いところもあり、本来であれば全員が出られないような「アカデミーコンサート」には、希望すれば誰でも出られるようになっています。だから以前より、より多く人前での演奏機会が与えられます。

しかし、やっぱり全体的に大きなホールでのコンサートが激減です。以前は、ほぼ毎日大ホールでのコンサートがあったのですが、それもなし。

関係ないけれど、モーツァルテウム音大の新館内にあった、韓国料理レストランが学食を兼務していたのですが、それがなくなって、普通の学食になってしまったこと。あーあ、手頃な値段で楽しめたビビンバとかキンパがなくて悲しいです。このお店は独立して、違う場所に移ってしまったようです。

ザルツブルクを訪問しても「目的はいつもヴァイオリン」であった為、観光等したことはないのですが、レストランを覗いてみるとどれもお高い!ウィーンでの飲食店も全て数ユーロ値上げされているのですがザルツブルクも同様です。

さて、話をアカデミーに戻すと、このマスタークラスの長所のひとつに「色々なクラスを聴講できる」ことがあります。教授のレベルはかなり高いものから色々あるので、自分のポジションによって選ぶことができます。練習室も以前に比べると1時間は無料でくれたりするので、かなり受講者にとって良いものとなってきていると思います。

来年はさらに、以前のような通常になることをやっぱりちょっと願います。
でも、再開されて本当によかったです。ビバ、ザルツブルク。