ウィーンにて引っ越し体験 アパートを移る時には、きちんとして出ないといけないのでめんどくさいよという件

ピアノとヴァイオリン

そのものずばりです。
私は今日、今まで住んでいた9区のアパートの引渡しを終えて、心からホッとしているところです。実はこの引っ越しでいちばん「いやだなあ」と思っていたのは、この引き渡し。「ここもダメ」「あそこもダメ」とダメ出しされたらどうしようとかなり心配でした。

「アパートを引っ越しますよ(契約書に記載されている契約打ち切り期間で、法的に問題なくこのアパートを出ますよ)というレターを書留で送り、カーボンコピーでメールも抜かりなく送ると、さっそく管理会社から(このアパートの家主は複数人なので、全てを管理会社に委託している)メールが届きました。

私のレターを受け取り、了解したという件とともに、「出るにあたって、これこれこれをしてください」というリスト付きです。
それはもう細かく、暖房器のサービスを11ヶ月以内に行っていない場合は、やってから出ること、という重大な要件の他にも、窓にシール類が付いている場合は、跡形なく全てキレイに取ること、なんていう細かいことまで沢山あげてあります。

もう、それを見ただけでうんざりでした。

何が大変だって、うちのアホ息子とアホ娘がドアにあるガラス全体に張り巡らせた、ポスター、両面テープ付きを剥がすのがどんなに大変だったかをはじめ、水回り全体のタイルにシリコンを張り詰めなければいけないとかもう、発狂ものでした。と言っても、知り合いが沢山助けてくれたのですが、かなりの大仕事でした。

最後の脅し文句が素晴らしい。
「すべてできていない場合は、鍵を受け取りません」

おいおいおい、引っ越させないってこと?って感じです。もうかなりひどいストレスで、管理会社に憎しみが湧いたものです。

しかしまあ、私が引っ越してきたのは23年前。当時は携帯も何もなく、細かい備品のプロトコールが無かったのが幸いでした。だから、というわけでもありませんが、サクッと終わったので、なんか気が抜けた気分です。

お祝いに同席してくれた友人(こういう場合はひとりで望んではいけません。証人として誰かがいたほうがよろしい)とともにトルコ料理のレストランで、ゆっくり朝食を済ませたのでした。

あ〜、これで落ち着いてレッスンができます。まだ沢山お片付けやなんやかんやあるのですが、とりあえず引っ越し終了で嬉しいです。