日本のピアノの先生が極限まで頑張って、自分が壊れるというのは違うんじゃないかと思う件

ピアノとヴァイオリン

ピアノの先生ネタが続いて申し訳ないのですが、やはり気になるこの点を書いてみたいと思います。

日本のピアノの先生は、頑張り屋さんすぎないだろうか?

先日聞いたおはなし。小学生高学年の生徒さんだそうです。その先生に許可を得て書いています。聞くとその子、「こんにちはのあいさつもしないし、レッスン中もなにも言わないし、ふてくされて、さようならも言わないで帰る」そうで、毎週その子が来るたびに憂鬱で「やめてほしい!」という心の叫びが抑えられないそう。

親御さんに相談しても「うちの子は恥ずかしがり屋さんなんです」「ピアノは嫌いじゃないみたいです」と当たり障りのない返答しか返ってこないし「すみません、ありがとうございます」の一言もなし。

「やめて貰えばいいじゃない!」というと、日本はそうはいかないのよ、お月謝制だし、こちらからやめさせると教室の評判が落ちちゃうので、それもバツ、だそうです。

私だったら絶対に無理だと思いました。レッスン中に生徒の笑顔がないだけでも気になってしょうがないのに、ご機嫌の悪い時はピアノを叩きつけるように弾いたりするそうで、そんなことされた日には、黙っていられないと思います。

解決しようとして生徒と話しても無理、親御さんと話しても無理、解決方法が見えないではないですか?それでも我慢して何年も通わさせて、ある日突然生徒が一言でも「こんにちは」とか言って口を開いたら「先生が暖かい目で見てくださったおかげです」とか美談になる日が来るのだろうか?

失礼な事をされることに慣れてしまうことは、実は怖い事だと私は思っています。

例えば、上のような生徒がいることに慣れてしまうと、もっと失礼なことを言われたり、されたりしても「ああ、まただ。こんなもんかな」と思ってしまう。そしてそれが少しずつ少しずつ蓄積してある日気がついたら自分が壊れてしまう。

本当に、そうなってしまう前に「これは変なんだ」と自分からストップをかける勇気を、少しでも良いので持って欲しいと思います。
我慢は美談につながらないと私は思うのですよ…。