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オーストリア 欧州で初めてコロナ対策を暖和(措置から24日目)
コロナウイルス感染者の増加率の減少
昨日もお伝えしたようにクルツ首相は、新型コロナウイルス対策の制限措置を今月14日から一部緩和すると発表しました。欧州で制限措置の暖和を決めたのはオーストリアが初めてです。
オーストリアは他国よりも早く、厳しい外出禁止にはじまる色々な措置を講じました。これが20数日経ち、効果を表したといえます。🇦🇹チーム・オーストリア🇦🇹としての団結力の結果です。まことにすばらしい!感染者の増加率は1日1.6%と減退しています。入院患者数も下の表を見ていただくと分かるように日々緩やかになっています。
しかし油断は禁物です。この暖和に過信して、アホな行動をとる人たちが確実に増えてきます。国民の数パーセントではありますが、天気の良い日はお友達とつるんで警察に罰金を切られる人が後を断ちません。こういう人たちにはきっちり高い罰金を科し、反省させるべきだと思います。フィリピンだったら銃殺です。(まあ、そんなことはしない、と仰っていたけれど…)ロシアでは道路で大声で話す5人の若者が、怒り狂った住民により、窓から銃殺されました。(まあ、そんなこともウィーンではおきないけど)
クルツ首相も今回の暖和は暫定的なもので、変更になる可能性も述べています。繰り返しますが、油断大敵です。
考えることは皆同じ
「これからはマスク着用が普通の時代がやってくる!」とばかりに、縫わないマスクを作ろうと思ったのですが、輪ゴムでは耳が痛くなりそう。よし、これはパンツのゴム(昭和的表現)的なものが必要だわ、と思ったのですが、そんなものオーストリアでそう簡単には売っていません。しかも今、小売店は閉まってるし。そこで見つけたのがドイツアマゾンのこれです。じゃーん。
しかしですよ。こんなものが(失礼)なんと1ヶ月待ちのお届けは5月中旬、しかもお値段は送料含めて約千円です。アホらしいと思いませんか?しかし、代用できそうなものは他になく、ポチッと押して購入してしまいました。これにバンダナで怪しげなマスクを作ります。しかし、ドイツ語圏の人間達も考えることは同じなのですね。
このコロナ危機の今、アイディアを駆使し、儲けている人もいます。例えばオーストリアの民族衣装のお店はこの危機で従業員を解雇し、店を閉める覚悟をしていたのですが、突然「マスクを作ろう!」と思い立ち、作ってみたら注文が殺到。うれしい悲鳴をあげているそうです。
オーストリア連邦 保健省のデータ Stand 08.04.2020, 10:00 Uhr
州名 | 入院患者数 | 集中治療患者数 |
---|---|---|
Burgenland | 12 | 2 |
Kärnten | 33 | 12 |
Niederösterreich | 208 | 55 |
Oberösterreich | 152 | 33 |
Salzburg | 90 | 21 |
Steiermark | 176 | 33 |
Tirol | 197 | 65 |
Vorarlberg | 40 | 11 |
Wien ウィーン | 188 | 35 |
オーストリア合計 | 1.096 | 267 |
オーストリアでテストを受けた人数は (Stand 08.04.2020 um 10:00 Uhr): 120.755人