2025年版|ウィーンが「世界一住みやすい都市」から2位に後退:1位はコペンハーゲンに
2025年6月、英エコノミスト・グループ傘下の調査機関「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が発表した『Global Liveability Index 2025』において、ウィーン(オーストリア)は前年までの3年連続1位から2位に後退しました。
新たにデンマークの首都コペンハーゲンが1位に選ばれ、「世界で最も住みやすい都市」の称号を獲得しました。
ランキングを発表したのは「EIU」
このランキングは、イギリスの経済誌『The Economist』の調査部門である「Economist Intelligence Unit(EIU)」によって毎年発表されています。世界の主要都市173都市を対象に、以下の5つのカテゴリーで評価が行われました:
- 安定性(Stability)
- 医療(Healthcare)
- 文化・環境(Culture & Environment)
- 教育(Education)
- インフラ(Infrastructure)
各カテゴリーは100点満点で採点され、総合スコアで順位が決まります。
2025年 上位10都市ランキング
順位 | 都市 | 国名 | 総合スコア |
---|---|---|---|
1位 | コペンハーゲン | デンマーク | 98.0 |
2位 | ウィーン | オーストリア | 97.8 |
3位 | メルボルン | オーストラリア | 97.7 |
4位 | チューリッヒ | スイス | 97.6 |
5位 | カルガリー | カナダ | 97.5 |
6位 | ジュネーヴ | スイス | 97.4 |
7位 | バンクーバー | カナダ | 97.3 |
8位 | ヘルシンキ | フィンランド | 97.2 |
9位 | シドニー | オーストラリア | 97.1 |
10位 | フランクフルト | ドイツ | 96.9 |
ウィーンが2位に後退した理由
ウィーンは例年、公共インフラの充実、文化的な豊かさ、医療・教育制度の水準などで極めて高い評価を得てきました。
しかし、2025年版では「安定性(Stability)」の評価がわずかに低下したことで、コペンハーゲンに僅差で1位の座を譲ることになりました。報道によれば、この変動には社会的不安要素や政治的緊張など、都市全体の安定度が影響した可能性があるとのことです。
それでも圧倒的に「住みやすい都市」であり続けるウィーン
2位になったとはいえ、ウィーンは依然として世界最高レベルの都市環境を誇っています。公共交通機関の安さと利便性、豊かな文化生活、質の高い医療、そして比較的手頃な生活費により、特に長期滞在者や音楽・芸術を志す学生にとって理想的な都市であることは変わりません。
まとめ
2025年のEIU「世界で最も住みやすい都市ランキング」では、コペンハーゲンがウィーンを僅差で上回り、1位に輝きました。
ウィーンは2位に後退したとはいえ、今なお世界中の都市の中で最高レベルの生活環境を提供していることに変わりはありません。