オーストリア・佳奈ピアノ塾から ヴァイオリンの先生の探しかた①

ヴァイオリン塾

オーストリア・ウィーン情報

写真は去年のクリスマス。可愛い子といっしょ。

ムスメがヴァイオリンを習いはじめた時から、今でも大変な道のりは続いています。
多くの失敗も経験しました。
嬉しい事も、悔しい事も、悲しい事も山ほどありました。
その経験をから、いかにヴァイオリンをやっていったら効率が良く、幸せなのか、ということを考えて色々なテーマについて書きたいと思います。今回はそのひとつです。

ヴァイオリンの先生の探しかた

ヴァイオリンの場合はピアノと同様に、いやそれ以上に良い先生を見つけるのは重大であり、大変な事です。なぜならピアノに比べるとやっぱりヴァイオリン人口は少ないからです。その反面、良い先生に当たったらそれはもう、超ラッキーです。

初めに習う先生で、お子さんのヴァイオリン運命が決まると言っても大袈裟ではありません。

趣味のヴァイオリンだったら?

「うちは趣味だから別にいいのよ」とおっしゃる親御さんも多いと思います。

しかし、実はこれほど、きちんと習うか習わないかで差の出る楽器もあまりないのです。
ピアノは猫が弾いても巨匠が弾いても同じような音が出ます(まあ、違うんだけど一応…)
しかし、ヴァイオリンは自分で「音程」を作り上げる楽器です。
うまく弾いても普通に聞こえるのがヴァイオリンです。

普通はドラえもんに出てくる「しずかちゃんのヴァイオリン」になってしまいます。

「ヴァイオリンの音程について」ですが、これは難儀です。
ピアノ科で音楽大学を卒業した私でさえ、何があっていて何が悪いのか、娘が習い初めの頃は全くわかりませんでした。「平均律」や「純正律」なんてレヴェルの高い話ではなく、ヴァイオリンという楽器は「ピアノの音と同じような高さの音を出す」と言うだけでも、大変難しい楽器なのです。

だから趣味で、なんとなく1週間に数分練習するレヴェルだと、生涯、しずかちゃん状態からは絶対に抜けられないし、将来「アマチュアのオケで楽しく弾ける〜」なんて夢のような状態にはまず、なりません。残念ですが。

だから趣味で習うのであっても、良い先生はとても大切なのです。

万が一、お子さんが専門に進みたいと言った場合、12歳を超えると基礎の立て直しがかなり厳しいのがヴァイオリンです。

それではどんな先生が良いのでしょう。基本はピアノの先生探しと一緒です。ピアノを始めよう!

知り合いに紹介してもらう
知り合いに音楽関係の人がいればアドヴァイスをうかがうのがベストだと思います。きちんと音楽大学を卒業していることは条件です(在学中でも優秀な学生であればそれも良し)

発表会を見学に行く
コロナ禍を承知で書きます。収束したら実行してください。

今はどの国でも、先生方は大抵の場合自分のウェブ・サイトを持っています。
発表会のお知らせがあると思うので、それを見に行くと良いと思います。そこで先生や子供たち、親御さんの雰囲気を見て、お子さんに会っているかチェックするのも良いでしょう。

素人の親御さんでもそこでいくつかチェックできる事があります。
生徒全員のヴァイオリンが下を向き、ギコギコ状態だったらちょっと考えた方がいいかもしれません。良い先生というのは、生徒たちが平均して「下手っぽくない」です。
難しい場合は、音大生の人に一緒に行ってもらうのも手です。
そしてお子さんが、このお教室で習ってみたい!と言ったら、アポをもらって先生と会ってみましょう。

オーストリアでヴァイオリンの先生の探しかた

これもコロナ禍なので不可能ですが、収束したら、ということで書きます。

簡単なのは近場の音楽学校に行って、適当な先生に習わせることが最も安くて楽な方法だと思いますが、私はあまりお勧めしません。特に弦楽器の先生を偶然で選ぶと、ろくなことはないからです。(経験者)きちんと確かめることをお勧めします。

オーストリアの国内コンクール プリマ・ラ・ムジカ

オーストリアには「プリマ・ラ・ムジカ」という国内コンクールがあります。
ウェヴ・サイトはこちら。

コンクールというと専門的な響きがあり、趣味とは関係ないと思われるかもしれません。しかしオーストリアのこの国内コンクールは、日本の学生コンクールとはちょっと違います。

このコンクールの目的はオーストリア全土の子供たちに音楽を親しませることを目的としています。専門家を作るためのものではありません。もちろん上の方は上手な子供もいますが、「国内コンクール」で在墺日数のたらない人は参加できないので、本気レベルのロシア・東欧系の子供達は参加しない事が多いのです。

娘は10歳の時に参加して、全国大会で一位をいただいたのですが、その時も先生は審査員の先生達から「絶対に難曲を選ばないように!」ということを強く言われていました。

今はグループ分けをして、専門を目指す子供と分けているようですが、当時は皆いっしょだったので、実力が偏ってしまうと、趣味の子供たちがこのコンクールに参加しなくなってしまうからです。そうなると、本来のオーストリアのコンクールの意義がこわされてしまいます。

さて、長くなりましたが、先生を探しにこのコンクールを見学に行ってくださいということです。
参加は年齢でグループ分けされているし、師事している先生の名前も書かれています。
先生方は大抵どこかの機関で教えているので、お目当ての先生を見つけてアプローチすると良いと思います。この方法はお勧めです。

ヴァイオリンは不自然な構えのせいでとても面倒くさい楽器です。
指導方法がすな〜おに生徒の演奏に現れます。
良い先生に出会うことは簡単ではないかもしれませんが、うまくいったら楽しいヴァイオリン人生が待っています。
多くの人に良い出会いがありますように!!!

さて、次回はやるなら初めから本気モードで、という親御さんのために私の失敗談をまじえて先生、教授の探しかたを書いてみたいと思います。