ヴァイオリンの基礎 ときおり、ステージママは良い指導者だという件

ピアノとヴァイオリン

*コロナ禍で娘が生徒ちゃんように駒を調整してもらったときに、面白がってマスク姿で撮った写真。いつも感じの良いウィーン楽友協会隣にあるウィーンフィル・御用達の工房、Ramsaierにて*

ピアノのことばかり書いているので、たまにはヴァイオリンのことを書こうかな、と思います。私は音大でヴァイオリンを専攻したわけではないし、もちろんヴァイオリンは弾けないのですが、初めから娘のレッスンにどーっぷり浸かっていたので、「どうしなければいけない」ということは、多分、わかっています。

これはステージママ(パパ)の共通点ですが、自分の子供が幼少から世界レベルの教授に習い、レッスンにびっしり付き添い、共に練習して歩んできた彼らは、正直、巷のヴァイオリンの先生よりも、ずっと日頃のヴァイオリンの指導が上手です。これは嘘みたいな話ですが、本当です。

彼らは、日頃、どんな練習をするべきか、細かいテクニックのことまで本当に良く知っています。私も、娘の日頃の練習に息詰まった時、先輩門下のお母さんに助けてもらったことがたくさんあります。「10歳までの国内コンクールだったら、任してくれたら絶対に州で1位を取らせる自信ある!」とは友人ママの発言ですが、これ、本当にそうだと思います。正直な話、わたしも子供のピアノのコンクールよりも、ヴァイオリンのコンクールで入賞させる方が自信があります(笑えないけど)選曲からリサーチから、徹底してやります。(でも大人のコンクールは闇すぎて限界あり)

話がそれましたが、ヴァイオリンの基礎中の基礎は姿勢。

その子の身体にあったヴァイオリンの大きさ、弓の長さのチョイス、顎当ての大きさ、肩当て、これをどんぴしゃ見つけるだけでもかなりのお仕事です。ヴァイオリンが残念な子供は練習しないとか指導力がどうとか、その以前にこれができていません。講習会などで出会う、パッとしない実力の子供達を見ると、その80%が、「どうしてこの楽器で、この格好で今まで弾いてきた?」という感じです。お高いのであろうけれど、大きすぎるサイズや長すぎる弓、変なところについた顎当てと身体にあっていない肩当て。。。。。とても残念です。

そうは言っても、10年前に比べれば子供たちの姿勢はかなり良くなってきたと思います。これはYouTubeなどが普及したせいだと思いますが、子供たち全体のレベルは上がってきています。だから分数楽器のあるヴァイオリンは年々難しくなってきていて、ライバル数も激増です。

子供時代から共に学んできたステージママがそばにいたら、アドヴァイスを所望するのも悪くないかもしれません。目から鱗の指導がうけられる可能性があるので、おすすめです。

最後にもう一つ、アドヴァイスをお願いして「あ〜ら、オタクのお子さんは完璧よ、何もいうことはないわ。素晴らしいわ〜」とおっしゃる親御さんもいますが、その後に、「でもね、これと、それとこれ、これを気をつけるとグッと良くなるわよ」と教えてくださる人が、本物のステージママです。前者は。。。。(笑)

「ライバルはとりあえずベタ褒めしておけ」。。。。。。。