練習のやり方を変えるだけで演奏のレベルがアップするというお話

ピアノとヴァイオリン

ピアノでもヴァイオリンでもチェロでもなんでも、各自ある程度の練習の仕方、というものがあると思います。今日は、それを見直してみてちょっと深掘りしたら、演奏のレベルがアップするかも、というおはなしです。

ピアノであれば左右別々にゆっくり練習、それと16分音符みたいな速いパッセージは取り出して、付点や逆付点などのリズム練習でとりこむ、などなどは普通に行われています。

これらを全てやっていて、このルーティンでいろんな曲もやっているけれど「なんかイマイチ私って上手くないなあ」と思う事があるかもしれません。

それって普通で、スタンダードな練習を毎日積み重ねていたら誰でもすごいソリストになれる、というのであれば誰も苦労しません。やっぱり自分のレベルを上げようと思ったら何かやらなければいけないという事です。

「曲をエチュードとして扱ってはいけない」とはよく聞く文言ですが、そのテクニックを磨くようなエチュードを見つけて平行してやってみる、とかとにかく自分でよく考えて編み出してみる事です。考えることは無駄にならず、新しい発見があったりします。そしてそれが自分のレベルアップにつながることもあるので、よく考えて練習してみると良いかもしれません。

そしてこれは余談ですが、音大に行くなどの専門の場合です。
ザルツブルクの巨匠、イゴア・オジム教授はよく「6年間ある指導者に師事したら普通はもう充分。僕は6年過ぎた学生は他所に行くことを勧めている」とおっしゃっていました。ちがう指導者を求めるのも一考かもしれません。