ウィーンで音出し可能な物件を見つけるには?

ピアノとヴァイオリン

*写真は私の新しいおもちゃ、osmopocket 3で撮った今日のベルベデーレ宮殿のお庭*

ウィーン国立音楽大学(mdw)やウィーン私立音楽大学(muk)に合格して喜ぶのも束の間、やらなければいけない事がたくさん待っています。中でも一番面倒くさいのがアパート探しです。

音出し可能のアパートを探す事になるのですが、数時間の練習が必要な楽器、グランドピアノを持ち込みたい場合、それが許されるアパートを見つけるのは簡単ではありません。多くの人がやっているのは、帰国する人やその他理由で引っ越す人のアパートを引き継ぐ、という手です。

この為には自分からしっかりとアクションを取らなければいけません。同門で留学している先輩がいるなら、早めに聞いてみる、などなどです。

どこだか詳細は忘れてしまいましたが、ウィーンには数ヶ所、音大生ばかりが入所しているアパートというものがちらほらあります。数日の滞在から長期までOKだったと思うので探してみると良いと思います。(私に聞かないでください。残念ながら捻出しています)

ウィーンに知り合いが全くいない場合は音大に貼ってある掲示板をチェックしてみましょう。
私の経験から言うと、普通の不動産会社ではなかなか見つからないケースが多いです。なぜなら、音出しなんてトラブルは多くの家主が嫌うからです。

最後にこちらの不動産会社のことに触れておきます。
基本、日本の不動産屋さんと違い、契約後は一切ケアをしてくれません。入居後にトラブルがあっても、なんの責務もないのです。入居後に「音のトラブルが出ました!」と言っても後の祭り、何にもしてくれません。

これも大切な事ですが、不動産業の資格のない者が、金銭を取ってアパートを斡旋するのは不法です。
大昔は、滞在許可書取得などの役所の手続きを代行したり、アパートを斡旋してくれる人(?)が存在したですが、弁護士資格なしに料金を取って手続きの代行をしたり、不動産業務の資格なしにアパートを斡旋するのも違法ですので、くれぐれも気をつけてください。

最後に、
女子を持つ親として、私としてはやっぱりまず始めは学生用の寮を薦めます。
ウチのムスメはスペインのマドリードでも学んでいますが、音が出せようが、安かろうが高かろうが、学校近くの寮に住んでいます。親としては安全第一。WGで数人でアパートをシェアする、という方法もありますが、練習に専念したいウチの娘にとっては問題外。みんながみんな日本人みたいにきちんとしているわけじゃないのです。ここは外国、しかも彼女のいるところはマドリード。遊ぶ人は遊びまくります。しかも際限を知らないラテン系です。お誘いの嵐です。
パーティばっかりやられたらたまったもんじゃないし、誰々が食器を洗わない、洗濯物を干さない、そんなの気が狂います。

慣れるまでは学校で練習すればいいし、まずは欲張らずに安全な所を見つけて欲しいと思います。
アパート探しも運です。良い運をゲットするためには、待っていても良い物件はやって来ないので、とにかく出来るだけたくさん行動を起こしましょう。そうしたらきっと幸運は巡ってきます。