自分の子供を褒める、欧米と日本の違いについて感じること

バイリンガル 外国での子育て

4月1日になりました。
ウィーンはここ数日とても暖かくなり、花が咲き始めました。これから素敵な季節に突入です。

さて、今日は私が感じた「自分の子供を褒める」ことについての日本と欧米の違いについてです。
これは外国で育児をする親御さんの会話にしばし登場するアルアルですが、一般的に欧米で(ざっくり表現して申し訳ありませんが)親は自分の子供をとても褒めます。

「褒める」という言葉を飛び越え「自慢」になることも普通です。

一方、日本で育った私たちは多くの場合「謙遜」という習慣があるので、たとえ「○○ちゃんはすごいわね!」と言われたとしても、
「いえいえ、そんな、全然!」とか
「とんでもないです、うちのはバカでバカで」とか
かえしてしまう例も少なくないと思います。

私の子育ては、ここ、オーストリアが初体験。
はじめのうちは戸惑いましたが、自分だけ必要以上に謙遜しているのもバカらしくなり、普通に接するようになりました。ここは日本ではないので、今は普通に接しています。

こちらでは良かれと思って謙遜しすぎ、それが外国語を通すとダイレクトな表現になり、
「このママは自分の息子を馬鹿って言うなんて、なんてひどい日本人なんだろう。虐待でもしてるんじゃないかしら?」
と勘違いされることもあるので要注意。
(実際、娘がヴァイオリンを毎日3、4時間練習して息子が公文を通学前にやっていると聞いた親御さんたちが私を「子供虐待の親」と噂していたことを私は知っている。。。。。)

さて、話はそれましたがざっくりと非常にざっくりですが、欧米と日本の褒められた時の違い、これはかなり大きいです。

某巨匠のマスタークラスの終了コンサートで、とある「絶賛売出し中天才少女」のお母さんに「ゾフィーちゃん(仮名)はとても才能のあるお嬢ちゃんね。素晴らしかったわ、おめでとう!」と私が言うと、お母さんは即座に「Yes!You are right!」と嬉しそうに即答し(私が娘ちゃんを褒めて、褒められた感じ)いかに娘が学校での成績も良く、ピアノの練習時間は毎日たったの2時間で(これは大嘘。この手の嘘をつく親は多い)7歳でリストの難曲をこんなに立派に弾けるのは稀に見る才能〜等々と聞かされたことがあります。

ここまでエクストリームでなくても、

「うちの子の音楽的才能は特別です。悲しい曲を聴くと号泣するんです。自然に涙が溢れるんですよ!すごくないですか?ピアノを始めるように神が導いていると思い、ここに来ました」
というすごいロシア人のお母さんもいたし、

「先生、うちの子はテレビで流れる曲をピアノで弾けるんです。こんな子いませんよね!」
と大興奮の親御さんは普通にいます。いかに自分の子供が秀でているか、普通に息をするように話します。

日本人の私からすると「あ〜あ、こんなに自分の子供を絶賛しちゃって〜」と思わないでもなかったのですが、そのうち彼らが虚栄でも嫌味ではなく、素直に気持ちを述べているので「ハイハイ、そうですか、良かったね」と思えるようになってきました。(単に慣れたのかも)

大事なのはここからで、子どもの立場からしたらどうなんだろうということです。

もう帰国してしまいましたが、ある子のご両親は日本人で現地校に通っていました。

学校でお友達の親が自分の子供を絶賛しているのを日頃見ていて、素直に「いいなあ、羨ましいなあ」と思ったそうです。
最も嫌だったのは、お友達同志でケンカがあった時だそうです。
日本人のご両親がまず咎めるのは我が子。他人の子を理由も聞かずに責めるのは現地の親御さん。現地の親は無条件に親が我が子を守っているに見えたそうです。
こちらで育った彼女には、日本の道徳美德なんて知らないので傷ついたそうです。今は大人になって理解していると思いますが。。。。
子供かわからすると深刻な問題です。

長年「こちらの親は素直に子供を褒める」のをたくさん見てきて、実際、うちの娘もよく私に「うちの親は文句ばっかり言って、絶対に褒めないよね!」と苦情を言うことが多かったので、あるコンサートの時「なんかすっごく良かったわ〜」と褒めてみたのですが、なぜか「やる気がなくなるから、これから絶対に褒めないでくれる?」と言われたことがあります。

もう、自分の子供の事になると何が何だかわかりません。。。。