ウィーンのチップ事情|レストラン・カフェでの相場とマナーについて

カフェ・レストラン

ウィーンのチップ事情について(私見)

今回は、ウィーンのチップについて私の考えを書いてみようと思います。
チップについては本当にさまざまな意見があります。「チップなんて払う必要はない」というSNSの記事も見かけますが、以下はあくまで私自身の感じ方・考え方としてご参考までにお読みください。

ウィーンでの交通とチップ

私は深夜に外出することがないので、基本的にタクシーには乗りません。
ウィーンは比較的小さな街なので、ほとんどの場所は徒歩で移動できます。最近は地下鉄も混み合っていて空気が悪いこともあり、できるだけ歩くようにしています。

ただし、タクシーやウーバーを利用する場合は、端数を切り上げて払うようにしています。
例えば9ユーロなら10ユーロ、といった具合です。

カフェやレストランでの目安

カフェでは、12.5ユーロなら14ユーロ、
ランチであれば27ユーロなら30ユーロくらい支払うことが多いです。

夜のディナーの場合は金額にもよりますが、目安として1割前後をチップとして渡しています。
例えば90ユーロなら100ユーロほどにする、といった感じです。

もちろん、特別に親切にしてもらったときにはそれ以上にお渡しします。
反対に、あまり良くない対応のときはチップを控えることもありますが、ウィーンではそのようなケースはほとんどありません。

「また来たい」と思えるお店には

友人もよく言っていますが、「また来たい」と思えるお店では自然にチップを渡したくなるものです。
旅行者の中には「もう二度と来ないから払わない」という方もいるようですが、私は気持ちの区切りとしても、きちんと渡す方が気持ちが良いと感じます。

ニューヨークでの経験

娘のコンサートでニューヨークを訪れたとき、チップ文化には本当に驚きました。
請求書にすでにチップが加算されていて、最低でも25%ほどからの設定だった記憶があります。

ただ、サービスの質はさすがニューヨークと感じるものでした。
担当の方が常にテーブルを気にかけてくれ、まるでバトラーのように丁寧に接してくれました。
「また来ることはないかもしれない」と思っても、思わず気持ちよく払いたくなるような接客でした。

ウィーンの飲食業とチップの意味

ウィーンの飲食業の給与は、他の職種に比べてやや低めに設定されています。
チップである程度補われることを前提としているためですが、それでもとても大変なお仕事です。

チップの払い方

私は普段、料金そのものはApple Payなどで支払い、チップは現金で手渡しするようにしています。
その方が、実際にサービスしてくれた方の手元に確実に届くと聞いたことがあるからです。

そのため、いつも5ユーロ札や1・2ユーロ硬貨を持ち歩き、担当してくれた方に直接渡すようにしています。
なお、1ユーロ未満の細かい硬貨は使わないのがマナーです。そうした硬貨を渡すと、相手が少し不快に感じることがあるそうです。

おわりに

たかがチップ、されどチップ。
日本にはない習慣ですが、私は感謝の気持ちを表す小さなサインとして、特に失礼な態度を取られた場合を除き、チップを渡すようにしています。
その方が自分の気持ちもすっきりして、良い時間を過ごせるように思います。