留学に不可欠、趣味にできるくらい自炊ができると人生最強、自炊ができることは自立だと思うおはなし

音楽留学のために

幸いなことにムスメは私に似て食いしん坊。「食べたいものを食べるため」に努力を惜しみません。だから、ひとり暮らしをするようになっても、出来る限り「欲求を満たすもの」を食べるべく、努力して食事を作ります。

もちろん、留学したての時は色々ストレスもあるし、かなり精神的に興奮している状態なので、空腹であることを忘れるということもあります。しかし、そんな事をしていたら病気になっちゃうし、それより、音楽留学で外国に出る人は、パフォーマンスに大きな影響が出てきます。健康でなければ、演奏はできません。本当に、食べるものは大切なのです。

私の知る、ある男性の趣味は「料理」です。
彼はバリバリのビジネスマンですが、自宅に帰り、自分の食べたいものを理想な形で仕上げることにあり得ないレベルでハマっています。買い物をして、「ああ、あのレストランに近い味を出すにはどうしたらいいだろう」と熟考し、それを再現して口に運んだ時の喜びはもう、言い表せないほどだそう。私も食いしん坊なのでその気持ちはよくわかります。そしてこの「料理」が何よりのストレス発散になっているそうです。

「料理」はへんに凝らない限り、それほどお金のかからない素晴らしい「趣味」となります。
いずれにせよ人間は食事を取らなければいけないし、栄養価も考え、理想的な美味しいものができたときは嬉しいものです。別に凝ったものでなくても良いのです。単純なものでも、栄養価があって美味しい、そんなものが常時食べられれば最高です。

留学してひとりで料理もできないだろうと心配し、山ほどインスタント食品を日本から送ってもらう日本人はかなりいます。親御さんの気持ちはすごくわかるけれど、添加物いっぱいのラーメンやインスタント食品の数々、あんまり健康的じゃないよな、と思います。音大生は元々裕福な家庭の人が多いので、ほとんどレストラン、なんてお嬢様、おぼっちゃまも結構います。

しかし、だからこそ私は言いたい。
現地の美味しいものを発見して、料理をして、身体に良いものを美味しく食べましょう、と。
もちろんひとり分を作るのは不経済でむずかしいものです。しかし、冷凍したりとか色々手はあるはず。

自立の一歩とは「自分の食べるものは自分で作る」のような気がしている私です。