まったく一人きりの状態で、集中して練習できるありがたさとその効率の良さについて ひとりが好き!

ピアノとヴァイオリン

私はもともと人と一緒に暮らしたりとか、いつも誰かと一緒、という状態がかなり苦手な人間です。だから結婚して、他人と一緒に暮らすなんてもう、絶対に無理な話です。「ひとりだと寂しくて食事が出来ない」とか「孤独は耐えられない」という友人がいますが、私にはまったく理解できませんでした。本当に人それぞれです。

長男は自立してひとりで住んでいるのですが、もう、その時点から天国で極楽。
いい大人なんだから、一人で立派に健康で生活してくれればもう、言う事ありません。これまた、「息子が出ていっちゃって、悲しくて毎日泣く」なんて友人もいましたが、そういえば、当時の私はかなり不思議な目で彼女のことを見ていたのを思い出します。理解できない。私はどっか一本、抜けているんでしょうか?

帰宅して、娘も音大に行っていて、ひとりの時間があるともう、ワクワクして何から始めたらいいかわからなくなります。まずはピアノを弾くのですが、音のまったくない空間で練習できる、この喜び、贅沢感、もう最高に幸せです。もちろん娘は他所で元気に練習している、ということがわかっているから余裕で楽しめるわけですが、そんな感じです。

さて、娘はといえば、私と同じ性格です。
誰もいない家で、真ん中の私のグランドピアノのある部屋で練習するのが好き。ひとりで練習したり、過ごすことが大好きです。でもちょっとムカついたのは、私の外出中電話で、「今最高にノって練習してるから、すぐに帰って来ないでも、いいよ。」と入った時。「帰ってこないでね」よりは遠慮がちでマシですが。まあ、いいですけどね。楽しく一生懸命に練習しているのならどうぞ、「私はケーキひとりで食べて帰るよ」って感じです。

それでもマスタークラスやコンサートで外国にいると、数時間ごとにラインと写真の攻撃を受けるので、なんなんだかな、とおも思います。

とにかく、ひとりだと集中力も高まるし、幸福感もあるし、練習には最適だ、と思うのです。