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音楽留学での最初の1年の過ごし方 成功の鍵は準備と柔軟性
ムスメがスペインとウィーン(スイスもあるけど)の行ったり来たりのダブル大学生活が安定してきたので、私なりに気がついた事をちょっと書いてみたいと思います。
さて、音楽大学への留学を決意し、夢に向かって新しい生活を始める最初の1年は、人生の中でも特に印象深い期間です。しかし、期待と同時に多くの困難や不安も伴います。この1年をどう過ごすかによって、その後の成功や満足度が大きく変わるでしょう。以下では、音楽留学1年目に特に重要なポイントをご紹介します。
1. 語学力を磨く
大学にて
音楽留学では、音楽そのものだけでなく、現地の言語が鍵を握ります。楽典や音楽史の授業は専門用語も多く、最初は戸惑うことが多いもの。私のおすすめは録音です。教授の許可を得て録音し、うちで復習しましょう。分からない単語はすぐにメモして調べる習慣をつけます。
レッスンでの録音録画は門下によるとは思いますが、これも教授に許可を取ってやりましょう。
娘の門下は録画はデフォルトなのですが、それを見ながら練習するのはマスト中のマスト、となっているようです。
日常生活
アパート探しや買い物、役所での手続きなど、現地の言語を使う場面は多々あります。失敗を恐れず、積極的に話すことが大切です。笑顔を忘れずに、完璧を目指さず、まずは挨拶から始めましょう!
2.人間関係を見直す
先生とのコミュニケーション: 日本人の教授であれば、日本で行動するようにしていて全く問題がないと思いますが、多くの場合は現地人、または外人の先生となるでしょう。
相手に「想像してくれること」を期待せず、回りくどくなく、きちんと自分の目標や悩みを伝えるようにすると良いかもしれません。日本にいる時のように、「他人が自分をどう見ているか」ばかりを気にしていたら、成長に支障が起きます。まずは自分のやるべき事をやる、必要以上にオドオドしたり、気取る必要はありません。
3. 現地の生活に慣れる
ウィーンや他の音楽都市では、日本とは異なる文化や生活スタイルがあります。
日本とは違い、日曜が休業日という店も多いです。計画的な買い物が必要です。学生寮や音楽仲間と交流することで、情報やサポートを得やすくなるので、自分から積極的に話しかけることも大切です。
4. 失敗を受け入れる勇気を持つ
1年目は失敗がつきものです。レッスンや授業で思うような結果が出ないこともあるでしょう。失敗を「学び」と捉えることで、次に活かせるチャンスに変えましょう。落ち込んだときは、自分が留学を決意した理由を思い出して初心に返るのもおすすめです。周りは自分が思うほど、あなたのことを気にしていないので、まあいいや、大丈夫!と思いましょう。
5. 自己管理を徹底する
体調を崩すと練習も勉強も滞ります。
食事: 健康的な食事を心がけ、外食ばかりにならないようにする。
メンタルケア: 不安やストレスを抱えたときは、信頼できる人に相談したり、趣味に没頭してリフレッシュしましょう。
最後に パーティに気をつけよう!
新入生を受け入れてくれる大きな機会として「飲み会」もあります。
しかし一歩間違ったグループにどっぷり浸かると、抜け出せなくなる危険があります。特に「いや」と言えない日本人にはとても危険です。
娘はマドリード一年目、それはもう連日重なる「お誘い」で大変でした。
音大の練習室で夜の11時半までさらって部屋を出た時、男子たちが待ち構えて「飲みに行こう!!」と言うのが連日。さすがに参っていました。断ってもにこやかに、「OK、じゃあまたね」と言ってくれるのですが(スペイン人だからね)数週間続いた後は、さすがにもう、にこやかに断れず、「疲れてんのよ!今、真夜中だよ!」とすごい顔になったと私に言っていました。
育ちのよい日本人なら、断れない可能性はアリアリです。こんな心配はまずウィーンにはないとは思いますが、書いておきます。
音楽留学の1年目は、試行錯誤の連続です。しかし、この1年をしっかりと乗り越えることで、大きな成長と達成感を得られるはずです。夢に向かって一歩一歩進む自分を信じて、充実した留学生活を送りましょう。