欧州、子供の国際のコンクールに参加する時の宿泊・衣装・その他のおはなし

ピアノとヴァイオリン

さて、昨日の続きです。
【宿泊するところ】
どの国際コンクールを受けるか目星をつけたら、次は宿探しです。できるだけ早くブックすることをお勧めします。あなたが英語に困らない場合は、国によってはAirbmbは快適です。私はメンバーになっているので愛用していました。自炊ができれば、重い食事を無理やり食べなくても済むし、快適です。

通常はホテルやペンションを予約しますが、大切なことは(ピアノ以外ですが)「部屋で練習がOKかどうか」確認することです。イタリアは大抵の場合OKが出ます。それでも事前に確認した方が絶対に安心です。

ドイツでの音出しは通常、嫌がられます。国や地方によっても違うので早めの確認が必要です。頼むコツは具体的に何時から何時まで弾きたい、とか何時間弾きたい、と具体的に頼むと相手も答えやすい様です。

嫌な経験では、せっかくイタリアの音出し自由なペンションに止まったのに、隣人の大人の参加者がどうやら失敗したらしくて機嫌が悪く、日中の3時に練習しないでくれと苦情を出してきたこと。ホテル・オーナーが、気にすることはない、どんどん弾け!と言ってくれたのですが、気分は良くなかったです。隣人が受賞しなかったことは不可抗力です。

あと、これもイタリアでしたが、せっかく音出し許可をもらっていたのに、隣にドイツ人の老夫婦が泊まっていて、夜の8時なのにドンドン壁を叩かれたこと。これもホテルのオーナーが部屋を変えてくれたのですが、空き部屋があってラッキーでした。

いずれにせよ、コンクールの主催者側に問い合わせて練習場所を確保しましょう。協力してくれます。現場に行って練習できないというのはかなりストレスが溜まります。

【演奏する時の服装について】
ドレスについては、以前にもたくさん書いたので今更ですが、こちらも見てくだされば、と思います。

あくまで「子供」の話ですが(小学生)女の子なら可愛いワンピースか大袈裟でないドレスがうけます。色はピンク、ブルー、グリーン、等々。あまり大袈裟な髪飾りやキンキンギラギラのド派手なドレスはドン引きされる可能性があります。上品にまとめた方が良いかも。

避けたい色は子供に白黒のモノトーン。白ならまだ良いですが舞台で見えづらい。子供に黒のシンプルなドレスはあまり好まれません。
男の子はネクタイなどする必要はありませんが下が黒、上は白、革靴(の様なもの)を履きましょう。

【大切なこと、あまり真剣になるのはやめましょう】
親が「周りの子供は全員敵」という気持ちだと、どす黒いオーラが親御さん、お子さんの周りを渦巻いて、かなり怖いです。ここは日本ではありません。他の子供を睨みつけたり、日本ではよくあるお話のようですが、ライバルの子供を睨んだりしないでください。

こういうコンクールで子供同士や親同士が知り合って、相性が良さそうだと仲良くなって、そうでなくてもあちらこちらのマスタークラスでまた再会したり、留学先で偶然同じ門下になったり、とだんだんと出会いは広がっていきます。出会いを大事にしましょう。将来どういう形でお子さんに返ってくるかわかりませんから親御さんの態度は結構大切です。

【いよいよ発表!】
発表の時、お子さんが入賞しなかった場合は辛いですが親はガマン。「頑張ったね、」とねぎらってあげましょう。しかしどうして駄目だったか、原因は後からしっかり反省すればそれで充分です。

出来レース、でチャンスがなかった、ということも残念ですが、あります。その町の有力者のへたくそ息子が入賞した、なんてアルアルの話です。その場合はもう、さっさと忘れましょう。

自分にはレベルが高すぎるコンクールだった、練習不足だった、あがってしまった、当日着たドレスが弾き難かった、寝不足だった、などなど改善できるところは改善してまた、先に進みましょう

入賞したら、受賞者コンサートで思いっきり演奏して満喫してください!!!
幸運が訪れますように!きっと楽しい思い出になることだと思います。