ステージ衣装 ドレスの丈はきちんとした方が絶対に素敵だと思う件

ピアノ塾

*オルフェウス音楽祭での娘のドレス。実はこれ、はじめに裾上げを失敗して、すごい勢いで生地を伸ばしてジャストフィットさせたものです*

ステージでのドレスについて、ちょっとだけ思いついたことを書きます。
日本では日本のドレスの習慣があるようなので、以下のお話は日本以外でのステージ、ということで軽く読んでいただければ、と思います。

まず、ドレスの丈について。
これはなぜか日本人の女性に多いのですが、ドレスを買って、裾を直さず、すごい長さで引きずりながらステージに上がる人がいます。これはこちらでは、これ、ちょっとNGです。
豪華に見えてOK、と思うのかもしれませんが、多くの人は「いやだ、なんで直していないのかしら?時間がなかったのかしら?いやねえ」と思います。

まず、ドレスが無駄に汚れる、転びやすい、そして何よりだらしなく見えるのがとても残念です。

こちらでドレスを買ったり、作ったりすると、大抵はお店で裾を直してくれます。
もちろん有料です。ドレスの丈はヴァイオリンなどのように立って演奏する場合は、前は靴が見えるか見えないくらいの丈で、デザインによっては後ろがちょっとだけ長めになる場合もあります。そうするとエレガントになります。そのドレスに合わせたい靴がある場合は、購入時にそれを持参して、それを履きながら丈を合わせてもらいます。それがベスト。

丈を決める場合は、できれば誰かに一緒に行ってもらって、かなり念入りにチェックしてもらうのが理想です。なぜなら、何かの手違いで短すぎる丈になってしまった場合、生地によっては全く修正できないからです。こうなると、全て台無しになってしまうので、本当に注意です。ウィーンなんかでもお店の人が間違える場合もあるし、できれば携帯で写真を撮っておくくらいしたほうがいいです。うちはこれで痛い目にあったことがあります。完璧に店側のミスだったのですが、証拠がないから認められず、それでもお店が頑張って特殊アイロンで生地を伸ばし、なんとか理想の長さにしてもらった経験があります。

それとドレスの裾を、まるでお姫様のように持って歩く人がいますが、あれもNGです。ドレスの裾は階段でも上がらない限り、持たない!きちんと裾が直してあれば、きれいに歩けば、踏んで転ぶことなんて絶対にないのです。ドレスは触らないことです。

弦楽器の場合ですが、室内楽で椅子に座って演奏するときに、やたら裾が短くなってしまって、足が見えてへん!ということもあります。立って演奏するときは素敵な丈でも、ものによっては座った時に足が見えちゃっておかしいこともあるので、演奏会前にはチェックが必要です。

ドレスの趣味は日本と欧州ではかなり違うように感じます。
日本では演奏会用に美容院へ行って、頭に凄い飾り物をつけて、ということが普通のようですが、こちらではちょっとアップにするだけ、みたいなのが多いかもしれません。

スカート部分にパニエの入ったようなドレスを着る人も見かけません。
フルオーケストラをバックにソロを弾くなら釣り合いがとれると思いますが、ソロの時はみんなストンとして趣味の良い、演奏しやすいエレガントなドレスが多い気がします。日本と比べるとかなり地味かもしれません。

ピアノでは特に、パニエが入ったような大きなドレスを着て演奏する人を、あまり見たことがありません。ピアノでパニエの入ったような大きなドレスを着ると、まるでおこたつに入りながらピアノを弾いているようで、私は見ていてちょっと違和感があります。

演奏が上手なら、来ているものなんてどうでもいいんですけれど、やっぱり目から入ってくるものって演奏に集中するのを妨げる気もします。

演奏の邪魔にならずにエレガント、そういう装いが一番良い気がします。