私がピアノの生徒を増やせない理由とは。。。実は忍耐がないんです

ピアノとヴァイオリン

生徒を増やせない理由の第一としては、午後の時間が私のピアノの生徒でいっぱいになっちゃうと、娘のヴァイオリンの練習時間を削ることになってしまうから(うちは狭いから音が筒抜け)が第一の理由なのですが、それよりももっと大きな理由があります。

それは私が疲れちゃうと、私は残念ながら、この歳になっても人間ができていないので、生徒さんに対して、余裕を持って、楽しく対応することが出来なくなってしまうからなのです。

もう10年以上前になりますが、フルタイムでサラリーマンで勤務していて、疲れ果ててレッスンをしていると、どうしてもイライラしてくる事がありました。

普通だったら「あれ〜、ここ出来ないね。じゃあ、今度はこうやってみようか?」
なんて楽しくやれるのに、疲れてボロボロだと、心の中で、

「ちっ!なんでわかんないわけ???!!!」と少しでも思ってしまい、それを言葉には出さずとも、この気持ちは、ぜーーーーーーーーったいに相手に伝わります。目が違っちゃうのですよ、目が。これはもう、完全にアウトです。

有名音楽大学の有名教授であれば、「あら、教授、今日はご機嫌ななめ。。。」なんて許していただける場面もあるでしょうが、私と普通のお子さんの関係では許されないことです。何よりも私はこういう教師にはなりたくありません。

「うちでやってきてね」という指導は楽だけれど、絶対しない主義にしているし、楽しくて上手くなければうちの教室ではない、と思っているので、どんなにお金が欲しくても(笑)一定数の生徒数は超えないようにしています。その数は少なくて、日本のピアノの先生からは「ありえない、忍耐と体力なさすぎ、もっと働け〜!」と笑われそうですが、そうなのです。

お金のために教えたくない。本音を言うと、教えたくない人を、お金の為に教えると言うのは絶対に嫌だ、ということです。自分のやりたくないことをやる、のは私の主義に絶対反するのです。

いつも元気で、ストレスのない状態でレッスンをしたいと思っています。
だから、うちのピアノ塾は何十人も生徒さんはいないのですが、笑いの絶えない、面白いお教室です。プロでなくてもそれなりに上手。ちゃんとすぐに人前で弾ける曲をみんな持ってるし、楽しく笑顔で弾いてくれるので、私も嬉しいのです。この状態で私も幸せだし、生徒さんたちも幸せであることが第一条件です。