ウィーンの誇る、我が娘も大学院に所属しているウィーン国立音楽大学、略してMDWの朗報です。前回は確か7位くらいに甘んじたと記憶していますが、今回、2022年、QS大学ランキング・パフォーミング・アート部門で、2位となりました。
MDW(ウィーン国立音楽大学)リンクはこちら。
1位はロンドンのロイヤルカレッジ、3位はニューヨークのジュリアードです。
うちの娘はなんだかんだ言って、ザルツブルクのモーツァルテウムやウィーン私立音楽大学(MUK)を挟んではいますが、子供の頃からウィーン国立音楽大学の予備科(当時は7歳児でも予備科に所属できた)から、ずーっと在籍してて、もう、当たり前の存在になっています。改めてこの大学の「良いところ」を書いてみたいと思います。
まずは、当たり前ですが授業料がべらぼうに安い。日本や他の国の学生たちは、授業料を納めなければいけませんが、それでも半年で10万円以下。
オーストリアやEUの人達は、半年間、登録料のみの約2000円しか払わずに、勉強することができます。これはもう、大きな利点です。
そして、これも在籍するクラスによるのですが、人前で演奏する機会がとてもあります。
コロナ禍でも、「ステージ・トレーニング」と称して、観客なし、または門下生のみ、などの制限付きで行っていました。
ほぼ毎週、門下によっては連日でこれが行われることが珍しくありません。
ウィーン国立音楽大学には、多くのホールがありますが、これもきちんと申し込めば、学生は無料で使用することができます。そこでコンクール用の録音や録画を取ったりします。
学生や教授以外は無料で使用することはできません。もし、私営業のために使用するのであれば、数万円のリース料を払わなければいけません。又貸しなどして外部者が不正に使ったりすると、大変なことになります。昔は良い加減だったようですが、今は厳格に守られている様子です。
最後に良いところを述べると、今はコロナ禍で難しくなった時期もありますが、すべての舞台上の試験は一般公開される、ということです。
教授採用試験も、学生の卒業単位にあたるディプロマも、無料で誰でも見ることができます。クラスコンサートももちろんだれでも聴きにくることができます。機会があったらご覧になると良いと思います。非常に興味深いです。
さて、来年のランキングはどうなるでしょう?