ウィーンのフランツ・リスト/オーストリア・コロナ情報

ウィーンと作曲家

>ウィーンのフランツ・リスト

フランツ・リストの住んだ家 Am Schottenhof

ちょうど今日、通りかかったので写真を撮ってきました。ここはウィーンの1区ですが、何だと思いますか?この建物のあった奥の方に作曲家のフランツ・リストが住んでいたそうです。住所はAm Schottenhof 。私も知らなかったのですが、数年前、オーストリアのガイド学校の有名な先生がおしえてくださいました。

フランツ・リストがオーストリアのブルゲンランド州、ライディングという場所で生まれたのは有名な話です。そして彼の父親はまるでレオポルド・モーツァルト(モーツァルトのお父さん)のようにステージ・パパでリストのキャリアに人生を捧げました。

リストのピアノの先生はあの、ピアノ練習曲で有名なカール・チェルニーです。チェルニーの練習を馬鹿にしてはいけません。リストは超絶技巧で女性達を失神させた才鬼なのですから。チェルニーのテクニックには意味があるのです。(リストのエチュードにはあの、『カンパネラ』もあるのですよ。)

12歳のフランツ・リストは父親に連れられてベートーベンにも会っています。1823年の彼のウィーンでの神童コンサートにはベートーベンも来たというから、なんか面白いですね。ソルフェージュの先生は「アマデウス」で有名になった(って言ったら彼に失礼だけれど)アントニオ・サリエリです。世の中、本当に狭いですね。(ちょっと違う?)

ウィーンでのフランツ・リストゆかりの場所

ホテル・ポスト ウィーン

このホテル・ポストは19世紀には「Zur Stadt London」という名で、リストだけでなく、モーツァルト一家、ショパンも滞在しました。

ホテル・カイザーリン・エリザベス

ここは今でも存在するホテルです。こちらはさらに豪華でリスト以外にもモーツァルト、シューマン、グリーク、オスカー・ココシュカとまるで歴史的有名人御用達ホテルのようです。

その他、ウィーン1区にはリスト・ガッセという通りの名前もありますし、ウィーン3区にはリスト・シュトラーセもあります。(参照 Wien Geschichte Wiki

そうそう、忘れてはいけません。ウィーン国立音楽大学の3区の校舎、その最上階にあるザールの名前はリスト・ザール。ここで娘はいったい何回クラスコンサートで演奏したことでしょう。

ウィーン国立音楽大学 リスト・ザール

惜しい!自分の娘ばかり映していて上からぶらさがる素晴らしいシャンデリアが全く見えません。申し訳ない。シャンデリアだけ別撮りで載せます。空調の横にはフランツ・リストさんの胸像もあります。数年前のピアノ科、予備科の入試はここで行われました。音響が良いのでレコーディングにも良く使われます。

 

リストといえばハンガリー、というイメージが強いのですが、リストはオーストリアに生まれ、ウィーンにも滞在していた時があります。そう考えると街を歩いていても感慨深いものがあります。

さて、最後にオーストリアコロナ情報を載せます。

本来、私のブログはピアノやヴァイオリン、音楽大学・留学等をテーマに繰り広げられる予定だったのですが、急なコロナで知らないうちにバリバリのコロナ・ブログになってしまっていました。これもそろそろ方向転換させて頂きたいものです。コロナさん、さようなら、とはやく言いたい。

今日のおすすめ/キーシン・プレイ・リスト

ここまでリストリスト行ったらやっぱりキーシンのリストでしょう。

個人的に好きなのはLa Leggierezzaと鬼火。いつ弾いても単純に綺麗な曲だと思います。リストは中身が薄く、派手なだけ、という人もいますが、それで何が悪いかと思います。演奏していてこんなに気持ちの良い曲を作ったリストさんに乾杯です。

オーストリア人、もうコロナは怖くない?

Wiener Zeitungオンラインの報道です。

5月初め現在、新型コロナウイルスを「とても怖い」と感じているオーストリア人は8%でした。これは3月初め以来最も低い数字です。2週間前は12%、その1週間前は23%の人がコロナに大きな恐怖感を感じていました。3月初めのアンケートの結果、非常に恐怖を感じていた人は56%だったそうです。

オーストリア人の29%がコロナを「どちらかといえば怖い」と思い、49%が「あまり怖くない』と思い、14%は「全く怖くない」と思っています。これは木曜日に発表された、マーケット調査で1000人の16歳以上のオーストリア人を対象に行ったものです。

Nur mehr acht Prozent fühlen sich sehr bedroht
Das ist der niedrigste Wert seit Anfang März

オーストリア、コロナを体験して良くなったこと

これを書くと気分が上がるので、書きます。いつでも良い事を数え上げるのは幸せな気分になります。

オーストリア人が清潔になってきている

私はコロナに対する恐怖よりも、コロナのおかげでオーストリアに住む人達が衛生面で非常に気を使うようになったのがとても嬉しいです。きちんと手を洗う、風邪をひいたらマスクをする、そう言う日本ではやや当たり前の常識が欧州に持ち込まれるのはとても嬉しい。レストランのウェイターやウェイトレスがマスクをするのも私にとっては大歓迎です。私は今流行り始めている(いた)キッチンが丸見えのレストランが好きですが、キッチンが清潔になって悪いことはありません。

ピアノの生徒達にも大変化があらわれています。いつもなら鼻をすすったりした手で平気でピアノを触るのですが、レッスン前はきちんと手を洗い、消毒をし、マスクはつけたままで良い子で弾きます。本当に、この数週間でやればできるじゃないの〜、と大感激です。

マスクがおしゃれ

洋服の生地にあったマスクをしているおしゃれな人も随分と見かけます。楽しんでいる感じがなんとも良いです。うちの近くの洋服の仕立て屋さん、ウィンドウにカラフルな手作りマスクが山積みになっていて、驚きました。(衛生的とはいけないけど!)ビキニと同じ模様のマスクもセットで売っていました。ちょっとこれは嫌かも(笑)

お互いに思いやれる気持ちになっている

これを感じるのは私だけでしょうか?もしくは私の住む地区だけなのか。うちの近くのスーパーではレジで列を作っていても譲り合うし、お互いに「ありがとう」とかとっても大きな声で言うの。これはコロナ以来です。コロナで外出規制措置の時間が長く、人恋しくなっているのか、はたまた助け合いの精神からなのか?オーストリアのファン・デア・ベレン大統領が述べているように、助け合いの精神が養われているのなら素晴らしいことです。

スリ・泥棒・物乞いがいない

店内でも人との距離を置かなければいけないので、スリが難しい(笑)そしていつもなら掃いて捨てるほどいる、東欧からの泥棒集団がいません。ケルントナー通りで花を渡すフリをしてお金を無心したり、店の前に物乞い買いたり、交差点で人のリュックサックを開けて泥棒をしたり、それが一切ないのが素晴らしいです。彼らは貧しいのではありません。仕事で物乞い、スリをしているのです。バスで集団でウィーンにやってきて、ちゃんとお昼休みにはマクドナルドに行くのです。このままフェードアウトしてくれたらどんなに素晴らしいでしょうか。