オーストリア中央銀行の弦楽器コレクション
オーストリアの中央銀行は数々の貴重な弦楽器を保有しています。
こちらはオーストリア中央銀行のウェブサイトです。
今日の写真は、オーストリア中央銀行の所有する弦楽器をメンテナンスしている、中銀御用達の工房です。もう解禁なのでのせますが、娘のリザ・マリアもイタリアの某ヴァイオリンをお借りできることとなりました。中央が娘で、右はオーストリアではお馴染みのマイスター、マルセル氏です。数年弾かれていなかった楽器なので、初めのメンテナンスはとても大変だったようです。数回の訪問と試弾きを繰り返し、弦も多くのものを試して今日に至っています。現在、数ヶ月経って初めに聞いた時のものとかなり音が変わりました。尽力してくださったマルセルをはじめ、工房の皆さんにに心から感謝です。
このコレクションの歴史は1989年に遡ります。当時、有名な「ウィーン・フィルハーモニー金貨」発行の際、中央銀行が3つの楽器を購入したのがスタートです。コレクションはアントニオ・ストラディヴァリのヴァイオリン8本、グァルネリ・デル・ジェス2本など、44本の高品質な楽器で構成されています。
オーストリア中央銀行の素晴らしいところは、これらの楽器を保管庫に眠らせるのではなく、オーストリア国籍の音楽家が、恒久的に利用できるようにしているところです。ウィーンフィルの団員や国立音楽大学の教授、演奏家の数名が中央銀行の名器で活躍しています。