消えゆくコロナ禍のソシアル・ディスタンツ。欧州のチュウの挨拶と欧州にマスクの習慣が寝付いたありがたさ

ウィーン生活

コロナ禍は感染を予防するFFP2マスク着用はもちろんのこと、人と人との距離を保つ、いわゆる「ソシアル・ディスタンツ」は常識でした。どのくらいの距離を保つべきかというと、わかりやすいように「象の赤ちゃん1匹分」とか、そんな感じで表現されたものです。

今は2022年9月です。
ウィーンでの共通公共機関内や薬局、病院などではマスク着用ですが、徐々に人々はマスクを手放しています。もちろん、いつでもどこでも着用することは自由なので、人混みなどでは着用する人もいます。

で、実際に生活してみると、ビジネスなどでの握手の習慣、親しい間柄でのハグ、頬を寄せ合う欧州風チュウ、は完璧に戻ってきた気がします。私も全く知らない相手なら用心しますが、よく知る友人との挨拶習慣はコロナ以前に戻っています。

話はそれますが、欧州のチュウの挨拶は、唇をとんがらせて、相手の頬にダイレクトにチューとやるのではありません。あくまで頬と頬をつけるもので、唇を相手の顔にくっつけたりしないので、間違って変なことをしないように!!!大昔、海外ビジネスがそんなに盛んでなかった頃、間違った情報が行き交い、恥をかいたビジネスマンがいたことを思い出しました。今は流石にそんな人いないでしょうが。。。

しかし、よく考えてみると凄いことです。
コロナが現れて、この欧州に、今まで本格的な病人しか身につけなかった「マスク」が普及したということは大きな進歩です。コロナ以前はマスクを着用したくても、マスクを着用すると人から凄い目で見られるので、日本のように普通にマスクをつけるなんてあり得ない話でした。

でも今は「嫌だな」とか「用心したいな」と思ったら、普通にマスクを着用できるし、白い目でみられることもありません。もちろん、コロナ陽性患者で、症状のない人はマスク着用の上外出等が可能なので、「あら、この人陽性かしら」くらいは思われるかもしれませんが、別にそれ自体大したことではありません。欧州は人からどう思われるとかあまり気にしません。迷惑をかけなければ、全然大丈夫です。

色々な新習慣をもたらしたコロナですが、この先もう大暴れせずに、去っていって欲しいものです。