コンサートに来てくれると言うことはとてもありがたいことだと言う話

ピアノとヴァイオリン

わざわざ時間を作り、たとえお天気が悪かったとしても、コンサートに来てくれる。これはとてもありがたいことなのです。たとえそのコンサートが無料だったとしても同じ事。数十ユーロのチケットを購入して来てくださるとなるともう、それは本当にありがたいことです。

自分の立場に置き換えて考えてみるとそれがよくわかります。

もし、そのコンサートに出る人がとても仲の良い知り合いだとすれば、チケットを購入して、時間をとり、交通費を支払ってそこに行くと思います。演目や奏者の実力などよりも、その人を応援したいという気持ちがあるからです。その人が年に1回くらいしか人前で演奏しないのであれば、それはもうお誕生日のパーティーにプレゼントを持って出向くようなものです。

しかし、それが全く知らない人だったら?
友人の友人?無料だとしても、その人の経歴や演目に魅力がないと感じたら、まず、行きません。それだったら家にいてダラーっとのんびりしていたいと思います。普通はそう思うと思います。

だから、全く知らない人が演奏会に来てくださる、というのは本当にありがたいことです。

先日、ムスメがスイスの某地で小さなリサイタルを持つ機会を与えていただいたのですが、数人の人が4月の演奏会に来てくださっていて、また今回も来てくださいました。数人の方々は、たまたまスイスに住んでいらして、ムスメのインスタをフォローしてくださって、そして来てくださったのでした。

本当にありがたいことです。
主催してくださる機関がもちろんポスターやウェブサイトで宣伝してくださいますが「わざわざ時間を取って、来てくださる」というのは嬉しいことです。

「また聴きたいな」
と思ってくださるような演奏が出来ることを毎回の目標にしていきたいですね。