ピアノのレッスンがマンネリ化してちょっと退屈だな、と生徒も自分も思ったら、作曲してみよう

ピアノとヴァイオリン

ウィーンはすっかり寒くなりました。
本当に早いなあと思います。先週は風邪で生徒の欠席が結構ありました。以前はみんなコロナ禍で人との接触についてとても気をつけていたのですが、今はワクチンも進み、定期的にPCR検査をしているという安心感もあるせいか、人によっては握手もハグも復活しちゃって、普通の風邪の感染が増加しているようです。

さてさて、今日はたまには変わった事をして遊んでみようかな、と思った時の提案をしてみたいと思います。

私はちびっ子用にリズムカードなるものを自作で作ってあります。こんな感じ。

4分の4拍子だったら、♩♩♩♩みたいな四分音符の4つの羅列とか、適当にパパ〜っと書いたやつです。超簡単なものから、いろいろあります。
ピアノの先生ならばきっと似たようなものをすでにお持ちだと思います。ちょうど5歳のちびっ子と練習したものがピアノの上に置いてあって、その後の小学生高学年の男子がそれを見つけました。

「これ、なあに?」というので、ピンとひらめきました。「そうだ、これでちょっと遊ぼう!」

まずは、こんなふうにカードを並べてみます。

そして私が初めの一枚を適当に即興で弾いて、次は彼が、その次は私が、というふうにやっていきます。例えば、「ドー・ファミ・レー・ファー・ソ・レ・ミー・ド〜」みたいな感じです。リズムを並べ替えて、いろんなフレーズを短調にしたり、長調にしたり、いろんな左手の伴奏をつけて遊ぶのです。こんな簡単なリズムでも、多くのアレンジができるものです。

5度の中華風にしたり、結構ウケます。もっと複雑にたくさん16分音符の変化形を入れると色々な可能性ができて楽しいし、伴奏付けの勉強にもなります。何よりも、どんなに小さなフレーズでも、「自分で作った曲だ!」と子供は感激してくれるので、見ていて楽しいです。
レッスンがマンネリした時や疲れた時、ちょっと良いお遊びなのでオススメです。