新しい曲を始める時、あなたはどこから手をつけますか?はじめっから両手でいきなり、という方もいると思うし、左右別々に、など色々だと思います。そしてこれはもう、その人のレベルによって全然変わってきます。音大を卒業して、かなりの曲をこなしてきた人は、いきなり両手でちょっとゆっくりのテンポで弾けちゃうし、譜読みも早いでしょう。
反面、1年前にピアノを始めました、というビギナーにはやっぱりそんな簡単にはいかないのがあたりまえです。残念ながら、ピアノとかヴァイオリンって、そう簡単には上手くならないのが事実です。
御自分の先生が、「こうしなさい!」と決めていらっしゃる場合は、その先生に是非、従ってください。これから書くのは、私の例です。
まず、私の場合はざーっと楽譜を眺めて、部分けします。そして、まず、テクニック的に難しそうなところから手をつけます。どの楽器でも同じだと思いますが「長い時間練習してきたモノが一番上手に弾けるものです。」
だから、とても大切な試験やコンクールでは、1ヶ月前に譜読みしました、みたいな曲は弾かないのが通常です。
話がずれました。
まずは、手こずりそうなところを引きずり出して、そこから手をつけ始めます。そこはもう、毎回の練習で弾きます。その後は、冒頭の部分と一番最後のところを念入りにさらいます。
なぜかというと、最初と最後ってとても大切なのです。最初がきちんとさらえていれば、本番でも安心できるし、なんといっても最後にコケるほど悲しいことはありません。だからこの両方はとても大切なのです。
聞きなれないようなコンテンポラリー風な曲はもう、初めからYouTubeでチェックしてしまいます。時間の無駄なので、使えるものは使います。私の場合はこんな感じです。
ピアノのレッスンで、生徒と新しい曲を始める時、私の場合、「家でやってきて」はゼロです。専門に進む子であれば、自力で取り組む練習は必須ですが、まずは、どうやって手をつけるかを実践して教え込みます。そうしないと、本当に時間の無駄です。
一緒に教えてくれない先生に習っていた人は、譜読みどころか、まず初めに楽譜に全て、音名を書き込む、という恐ろしいことをする習慣がついていたりします。本当にこういう人は気の毒です。
どうやって新しい曲に取り組むか、まあ、譜読みなんですが、これをきちんと習えたら将来楽ですので、困ったら御自分の先生に助けてもらい、正しいアドヴァイスを頂くことをお勧めします。
譜読みについてはこちらにも書いています。興味のある方はどうぞ。