ピアノのレッスン。あきらめずに手をかけて教え続ければ、その成果は絶対に戻ってくるという嬉しい事実について

ピアノとヴァイオリン

私の生徒、誤解を恐れずに言いますと、裕福なセレブの子女が多いです。
時にしてその環境は、ちょいと「わがまま」な感じで子供に現れたりすることも、たまには、あります。全くそれがない子も、もちろん沢山います。

まあね、子供なんてどんな環境にいようとも、同じなんですけどね。親御さんが超多忙で、一緒にいる時間が微小であればあるほど、子供に対して甘くなってしまうのもわかるし、ベビーシッターさんだって、全てはケアできる訳ではないのです。

さてさて、そんな環境の美少年が門下におります。
一時は、ベビーシッターさんも呆れるほど気まぐれで、「あ〜もう、風邪気味なんてウソウソ、集中しなさい〜、甘えるんじゃないです!」なんてシッターさんにレッスン中に言われちゃう時もあったのですが、私の目から見ると、「疲れてるんだろうなあ〜」という感じでした。毎日学校の後にテニスだ乗馬だ、コーラスだカラテだと、本当に大忙しなんですから。ピアノのレッスンに来るだけでもブラボー!って感じです。

そんな感じでもまあ、特に雷も落とさず、その場その場で彼の好きそうな曲やリズム、なんだかんだを取り入れてレッスンしてきたのですが、これがまあ、最近、かなりの集中力がついてきました。
知らないうちに、手の形も「悪くないねえ〜」って感じになってきたし、楽譜も立派に読める!それと何よりも、元からかなり音楽的な感じで弾く子だったのですが、その長所が伸びてきているのが目に見えてわかります。

で、思ったことは、「これ、だいじょぶかい?」と思っても、教師側はコツコツ、別に腹を立てるのでもなく、可愛がって教え続けてあげれば、子供は勝手に成長してくれる、ということです。焦らないことですね、教師側も。ベビーシッターさんも満足そうです。綺麗なメロディの曲が弾けるようになると、ママも大満足。「何があってもピアノだけはずっと通わせるわ!!!」と言って下さいます。ありがたや。

しかしまあ、どうせ大学生になったら、どっかの有名な大学に留学するんだろうから、いずれはお別れになるんでしょうが(もう、このパターンばっかり!)一緒にレッスンできる時間をお互い楽しく、幸せに過ごしたいなと思った今日この頃です。

ピアノを教えるって本当に楽しい仕事です。