ピアノ・ヴァイオリンの練習のお友達 メトロノームはお嫌い?

ピアノとヴァイオリン

写真はのメトロノーム。昔はよく、練習中に大バトルをして、ブン投げて、壊して、買ってを繰り返していましたが、今はそれも懐かしい(?)思い出です。

メトロノームさん、心からごめんなさい。幸い、今はもう、何年も新しいメトロノームを買っていません。

Twitterでピアノの先生が、生徒さん(もしくは親御さん)が、なかなかメトロノームを用意してくれなくて困る、と言うつぶやきを読みました。

これは私も同じ経験があるので、「あー、どこの先生も同じなんだなぁ」とたいへん共感をしました。

レッスンでメトロノームを使って弾いてもらうと、これは初体験の生徒にとっては予想外に難しく、嫌われてしまうのが、かわいそうなメトロノームの運命です。しかしテクニックの練習には欠かせないこのメトロノーム。好きになってもらいたいものです。

で、私の使う手は、いきなり曲をメトロノームに合わせて弾かせず、メトロノームのシステムを説明します。以前は、実際に振り子のふれる三角形のものが主流でしたが、今は電子、もしくは携帯のアプリがあるのでお手軽です。

「どうして数字が多くなるとテンポが速くなるのか」「拍子によって合わせると違う音が出る」等を説明しながら聞かせると、大抵は興味を持ってくれます。

いきなりピアノと合わせて弾かせようと思っても、うまくいきません。まずは一緒に手を叩かせたり、歩いたり、してもらいます。
それから、鍵盤上では単音で合わせたりなどして、徐々に慣らせます。

いきなり、今弾いている練習曲をメトロノームとあわせて弾かせようとすると、うまくいかなくて当然なので、生徒はがっかりしてメトロノームが嫌いになってしまうので、要注意です。

プロ級になると、「メトロノームで練習してはいけない、なぜなら音楽的でなくなってしまうから」という人はいますが、これはさらう曲と場所によりけりです。

私の知っているこちらの音楽大学の教授は毎回、ショパンのエチュードをメトロノームでかなり遅いテンポで弾くのをウォーミングアップにしています。

それぞれの用途に合わせて利用すると良いと思います。使いようによっては、音楽的でなくなる、なんてことは起きません。

とっても良いトレーニングのお助けとなるメトロノーム、子供や初心者のうちから仲良くなってそんはありません。スケールやアルペジオ、もしくは部分練習などに、どんどん活用しましょう。