悲しく、おろそしいニュースが連日私たちの目に飛び込んできます。罪のない多くの命が奪われ、それを知るだけで精神状態が危うくなる人たちも沢山います。もう、目を背けたい、聞きたくない、知りたくない、そんな毎日です。
そんな中でも、数週間ぶりに癒され、そして暖かい気持ちになれたので、みなさんにシェアしたいと思います。
昨晩は、ポール・七子さんのピアノリサイタルが、ウィーンのペータース教会で行われました。
七子さんは、ウィーン国立音楽大学の講師として活躍された方で、素晴らしいピアニスト。私と娘も七子さんが大好きで、とても慕わさせていただいています。
七子さんのウェブサイトはこちら。
私と娘は七子さんの親友、ドーラ(ドーラ・シュヴァルツベルク・ウィーン国立音楽大学名誉教授)と共にコンサートに向かいました。
会場は満杯。
全ての人がその美しい音色に心を打たれました。演奏はその人柄がよく表れると言いますが、実感です。心優しく素直で、時にはユーモアいっぱいの、私たちの大好きな七子さんの演奏がそこにありました。
辛い時もありました。しかし、それを乗り越え、輝き溢れる素晴らしいパッセージを生み出す七子さんの演奏に、その場にご一緒できる喜びに、感謝の気持ちでいっぱいになり、涙が出ました。
アンコールでは七子さんが、ドーラに贈る曲を演奏し、ドーラも号泣。
「泣く予定なんてなかったから、ティッシュ持ってないわよ」なんて言いながら、彼女もかなり心が癒されたと確信しました。
その後、みんなでお食事に行ったのですが、その時はもう、天から降りてきたような美音を生み出すピアニストから、いつもの楽しい明るい七子さんとなって、私達を楽しませてくださいました。
みんなで「素晴らしかった!」「本当に素敵なコンサートだった」と喜びを分かち合い、そして別れ際には全員、真剣な顔をして、
「明日からもっと練習しよう!」「私ももっと頑張ろう!」
と決心の言葉をそれぞれ述べていました。
素晴らしいコンサートを、七子さん、ありがとうございました!!!!!これからもお元気で、そしてお畏れ多いですが、どうぞ仲良くしてください❤️