ウィーンでアパートを借りてトラブルになった場合 鳩との戦い記

ウィーン生活

ふと思いついたので書いてみることにしました。私は日本で賃貸したことがないのでわからないのですが、ウィーンでは普通こうですよ、みたいな事を書いてみたいと思います。お役に立てば。

さて、体験談です。
もし、あなたが借りているオーストリアのアパートで「鳩の被害」にあったらどうしますか?

うちは物置の後が小さなテラスのようになっていて、何とそこに何年も鳩が巨大な巣を作っていたのです。全く開かずの間だったので、気がついたのは鳩がそれはもう、両手で抱えられるくらいの大きな巣を作った後でした。

初めてみた時はその巨大さと汚さに、目を疑いました。失神するかと思った。

鳩はさっさと出産を済ませ、季節のせいか、旅立った後だったので、巨大なゴミ袋に処理し、何日もかけて掃除をしました。そこから私と鳩の戦いの毎日が始まるのです。

すっかり綺麗に掃除をしたのに、数日経って鳩が帰ってきました。もう、カンカンに怒っています。そして新しく巣作りをすべく、まずはたくさん「フン」をして小枝、葉っぱなどをせっせと運んできます。朝起きて見ると、フンと小枝・葉っぱの山です。

それを掃除して消毒しまくるわけですが、その間鳩は『ぽっぽっぽぽ〜』と怒りながら、というかせせら笑う感じで、まるでコロナの試験官のように完全防備し、必死に掃除する私を隣の屋根から見下ろしています。

私がすごい勢いで掃除する→鳩がフンと葉っぱで巣を作る、の終わりのない戦いが1ヶ月くらい続きました。

これはもう、私はお手上げ!と観念し、管理会社に電話をして助けを求めました。

「このままだと、建物全体が被害を受けて、建物の価値が下がるわよ。高く貸せないわよ」だのなんだの言い、隣人等の証言も得て、管理会社に丸投げすることに成功しました。

もう、初めっから専門家に頼めばよかったよ、という感じです。

鳩駆除の会社の人が来て、さっさと梯子で鳩が来られないように有刺鉄線のような物を張り巡らせました。あの時の鳩のあの、悔しそうな顔。本当にざまあみろです。

もちろん料金は管理会社もちです。

で、何が言いたいかというと、結論は簡単で、自分で駆除しようとせず、管理会社、または家主に即相談して、彼方の費用でやってもらう、ということです。

それ相応の家賃を払っていたら、大抵はやってくれます。ネズミとか害虫なんてもってのほかです。即、相談することをお勧めします。自分でやろうと思わないことです。

数日して、道を歩く私の上に鳩がフンをしてコートを汚したのですが、これは偶然と思えないくらいに彼らは頭が良いです。一時は夢に見た、あの鳴き声『ぽっぽぽぽ〜』

動物、鳥類が大好きな私も、あれ以来、鳩だけは大嫌いで、道で見かけると今でも蹴飛ばしたくなる衝動に駆られます。2度と来ないでね!!!