ウィーンに住んで、そして最近海外に行って感じる、差別について

音楽留学のために
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ブログやYouTubeで「外国で日本人が受けた差別」に触れるとウケると聞きましたが、何でだろう?

さて、私は差別する人はざっくりと3つのグループに分けられると思います。あくまで私の個人的な考えです。(いちいち言うのもめんどくさいけど一応・・・)

①スタンダードな差別。この人達は教養と民度が低いので、日本人もフィリピン人も中国人も韓国人も全く何も見分けがつかない。地理も歴史も常識もわからない。黄色人種を見たらとにかくバカにしておこう、と思う底辺の人達。
②実際に該当する人種から嫌な目にあっていて、該当する人種を嫌っている人達。
③教養は高いけれど、表面では丁寧に扱うけれど、心の中ではバカにして差別する人達。

実際に日本人が旅行して会う差別は、多くが①だと思います。
しかし、私が近年見たように、非常に態度の悪いある種のアジア人がアジア人全体を悪者にしていることは否めません。スイスでもザルツブルクでも、とにかくひどいアジア人旅行者が山ほどいました。

店に入ってきて、挨拶もせず、許可もなく商品をベタベタ触り、大声で喋りまくる。で、挙げ句の果てにはレジで値切る。道路では唾を吐き、どこでも座って勝手に振る舞う。ゴミは捨て放題、やりたい放題。
マスタークラスでの様子はここに書いたとおりです。

これを見たら、私だってこの人種が嫌いになるわ、と思いました。
実際、そういう人たちがそばにいると「ああああ〜〜〜〜、私は違います、間違えないで〜〜〜」と祈るような気持ちになったものです。

今、ムスメはレッスンでベルリンにいるのですが、彼女もドイツの様子が変わったと言っていました。
これは難民の影響です。私の友人も言っていましたが、とにかくドイツ人の外国人に対する態度が変わったそうです。うちのムスメも友人もダイレクトに嫌な目に遭うことはないのですが、とにかくじっと見つめる。要は用心しているのだと思います。

オーストリアに来ている難民も酷い人達は本当に酷い。私の生徒は学校の先生をしていますが、宗教の違う国から来た子の親は、女性の先生とは口も聞かないそうです。もちろんドイツ語なんて出来ないし、英語が話せるわけじゃない。女性が嫌ならさっさと帰れよ、と思うのは私だけではありません。一方、数は少ないですが、真面目にドイツ語を勉強している子も私は知っています。
もう長年住み着いている旧ユーゴやトルコ、東欧出身の移民もオーストリアの社会保障をがっつり取って(時には不法で)オーストリア人が斜めの目で見るのもわかります。

と、いろいろ書きましたが、留学程度で来る人たちが気をつける事は沢山あります。
まずは①のアホ達がいるようなところにはいかないことです。私は自然にそういうところには住まないし、子供達もそういう人たちがいるような学校に入れないように行動してきました。
自分から差別を回避することは結構できます。不当な扱いを受けた場合は、きちんと言い返せる正しい語学を学習すること、なんかもそのひとつです。

②は本当にどうすることもできません。私達日本人は被害者です。

③は永住するにあたってぶち当たる壁です。これは残念ながらあります。うちの息子の友人は外人ですが、某国家試験に落とされました。その試験官に極右のオーストリア人がいたからです。
これはチントンシャンとか言ってからかわれるレベルではありません。でも悲しいかな、一生どこでもあるお話です。運も大切になってきます。

たかが差別、されど差別、避けられることは避けていこうというお話です。
人を変えることは出来ません。自分からうまく避けてゆけばいいのです。

ちなみに私ですが、この35年以上のウィーン生活で差別らしきことを受けたのことはここに書いた2回だけです。
毎日楽しく暮らしています。どこに行ってもみんな私に親切で優しい、と感じます。ムスメも同じだそうです。

こわい怖いと思ってびくびく生きないことです。差別されたとぐちぐち後から悩むようだったら、その場で解決する努力をしましょう。もちろん相手が狂人の場合は逃げるのが先ですが、被害者意識を持つと人生暗くなります。人間、堂々と行動するとうまくいくものです。