リクエストがあったのでちょっと触れてみます。ヴァイオリンの初期学習に興味のある方が、どのくらいいらっしゃるかわからないのですが、まあ、娘の場合です。
ヴァイオリン指導者の先生、どのかたも自信を持って指導をなさっていると思うので、あくまでも娘の師事したロシア人の先生のご指導、ということでご参考までに。やりかたは先生の数だけあることでしょう。
この、オスカー・リーディングの子供用コンチェルト、h-mollロ短調は私にとって忘れ難い曲です。こちらに書いたように、私がボケーっとしていたせいで、娘もはじめの先生選びには手こずりました。
色々な経緯で、素晴らしい先生に巡り合い、ここはもう、細かく書くと一冊本が書けそうなので書きませんが、はじめの1ヶ月はレッスン中、先生が娘の弓を持つ手をいっしょに持ち続け、私もいかに弓を持つかを学び、始終、暇さえあれば鉛筆で弓の持ち方をやってみたりして、ロシアのどっかから持ってきたような山積みのコピーを先生からいただいて、数小節単位のエチュード、簡単なスケールなどをやりました。
そして、やーーーーっと「曲」として頂けたのが、このリーディングのコンチェルトの3楽章です。
1楽章でないところが、ミソです。
なぜかというと、3楽章は今まで習ったことのまとめみたいな曲だったからです。
「正しい弓の持ち方」に加えて、徹底して習ったのが弓上でのデタシェです。もう、どんなに怖くても、弓の中央から弓の先までキッチリ使うのです。
娘の先生の与えてくださった曲、それぞれ毎回、立派なテーマがありました。この3楽章では徹底的にデタシェを学んだことを覚えています。駒と並行に、キレイな揺るぎないデタシェがテーマです。
1楽章では当時まだヴィブラートは習っていませんでしたが、それらしきものと徹底した全弓奏法、平均的に力と速度が分配された運弓法がテーマだったと思います。
日本のアマゾンでも売っているみたいですし、多分日本で有名な教本の中にもあるかもしれません。この曲はリーディングの中で一番ポピュラーかもしれません。
子供らしい童謡や、そういった曲を一切やったことはありませんでした。これを皮切りに、ほんとうに山ほどのリーディングやザイツなどの子供用コンチェルトを弾きました。
みんな綺麗な曲で、時には結構難しかったのを覚えています。
検索してチェックしてみてください。
きっと発表会とか子供のコンクールの自由曲に映えるものがあると思います。機会があればまた、ご紹介します。