ピアノやヴァイオリンのレッスン 日本と欧州で生徒の違うところはどんなところ?

音楽留学のために

しばし質問されることのひとつに

「日本と欧州でのレッスンの様子はどのように違いますか?」

、があります。

基本的に、日本と外国では生活習慣もメンタリーティーも違うので、それはレッスンにも現れます。どちらが良いとか悪いとかではなく、ただ単に「違う」ところは沢山あります。

私はこちらの生活の方が長いので、日本のレッスンの様子や習慣を忘れがちですが、たぶんこの数十年で変わったことも多いことかと思います。

それでも思いつくのが、以下のようなこと。

そのひとつは、こちらでは教授に対して学生が質問することは当たり前だということです。(もちろんこの場合の質問とは音楽に関することで、個人的な質問ではありません)

私が日本にいたときは、それがピアノの技術に関する質問であっても

「こんなことを聞いては失礼なんじゃないかしら?」とか「教授のご機嫌が悪くなるのでは」「めんどくさい生徒だと思われるかも」「下手な生徒だって思われちゃうかも」等々。

かなり熟考したし、どういうふうにお聞きしたら失礼に当たらないんじゃないかと、寝る前などにウダウダ考えていたものです。

別に個人的な質問でもなんでもないのに、今考えると、何をビクビクしてたんだ、と思います。

こちらの学生は、普通そんなことは考えません。

レッスン中に「ここのフレーズ、指が回らないんですが良い練習方法あります?」なんて普通に爆速で質問します。だって、それを教えるのは教師の役割なんだもの。

マスタークラスを見ていても同じことがいえます。

日本からの学生さんは控えめで大人しく、教授がいうことをうなずいて聞き、実行しようと努めます。

他の国の学生は自分から何かを質問する事が多いです。まあ、日本人と比べると断然言葉の壁が少ない、ということも大きく影響しているのですが。。。

しかし、不必要なモノオジがないのは良いのですが、自分が弾けないところを弾く前に延々と言い訳したりするのを見ると、「ほい!黙ってさっさと弾く!」と突っ込みたくなるのも事実だし、やたらと教授の解釈に反対してみる学生を見ると、日本からの学生さんの方が断然愛されるだろうな、というのもわかる気がします。

何が言いたいかというと、無駄な引っ込み思案は必要ありません。必要以上に図々しく自分を主張するのは考えものですが、何事も中庸が肝心、「ふつう」にしていればいいのかも。。。。ですね。