大人のピアノ 上達の早道とは? 譜読みのアドヴァイス

ピアノ塾

これは大人から始めたピアノに限った話ではなく、どんなレベルの人においても言えることなのですが、早く、譜読みを終える方法とはどんなものでしょう?

残念ながら答えは悲しいくらい簡単で、
「左右別々に・ゆっくりさらう」他はないのです。

まずは調とリズムを確認します。
『ハイ、G-Dur(ト長調)デスね、ぜんぶの「ファ」に♯が付きますね。
そしてリズムは4分の4だな、』という具合です。

ある程度弾ける音大生などは別ですが、そうでない限りは観念して、まずは左手から始めます。

左手は多くの場合、お料理でいうお皿。
まずはちょっとやそっとでは壊れない、素晴らしい安定したお皿を用意するのです。

その時に絶対に守らなければいけないのはリズムテンポ。
できるだけ、止まらずに弾けそうなテンポで始めます。

このリズムを無視して弾けるところは速く、弾けないところはゆっくり、という悪い癖はつけないに越したことはありません。

そして弾けないところが出てきたら、そのまま先に行かずにそこでストップして取り出し、部分練習をします。できないのに先に行かないこと。

冷静に「早くこのカッコイイ曲をバリバリ弾きたい〜〜〜!」という欲求をひたすら抑え、そして観察しなければいけないことは、

自分がどこで「つっかえる」かです。

弾けないところには絶対に理由があります。
それを自分で見つけるのです。
先生に聞くのも良いですが、まずは自分で観察してみましょう。
あなたの身体はあなたしか持っていないので、変なことをしていてそれが障害になっているのであれば、それを見つけることもアナタが得意かもしれません。

さてさて、はじめは数段でストップします。
音楽的なフレーズの切れ目でストップするのも良いでしょう。
スラスラ弾けても分けて最終的には練習するほうが効率的です。

そうしたら、右手に取り掛かります。
欲を言えば、片手づつの練習で、だいたい暗譜で弾けるくらいまでさらい込むのが理想です。(子供や専門の人ならば、ここまでで暗譜できるくらいに持っていったほうが後々楽)

両手で合わせる時も、冷静に自分でどこが弾きにくいか、どこで間違えるかを見つけて、そこだけ集中的にゆっくりのテンポからさらい倒します。

自分にとって難しい曲で、もしそれをコンサートなどで弾く予定があるのならば、曲中の最も難しいと思われる場所から手をつけます。

なぜなら、これは多くの教授が言うことですが「長時間弾いたものが断然うまい」からなのです。
苦手そうな場所があったら、そこから手をつけましょう。

決して数ページある曲の初めっから終わりまで、つっかえながら通しで弾くような練習をしてはいけません。これは時間の無駄で、とても遠回りな練習方法だからです。

ここまで読んでいただけるとわかると思うのですが、必要なのはひたすら忍耐なのですね。
早く両手で弾きたい、弾けるところはカッコよくテンポで弾きたい、という欲望を抑え、ゆっくり丁寧にさらい込むことが、結局は早道なのです。

楽しくテンポで弾ける日はいつか絶対にやってきます。
譜読みができればそのあとは音楽的なものを作る作業に専念できます。
その日を楽しみに、頑張りましょう!