これもよく聞かれる質問ですが、お答えは簡単で、いつからでも、です。
特に右のダンパーペダルは、初日から使ったりします。
ペダルは曲中で使わなくても、自作の(私の)簡単なテクニックのエチュードらしきものでも、使うことがとても多いのです。
私が初めての生徒さんによく弾かせるのが、ギロックのFog at seaですが、これなんてはじめっからペダルを踏みっぱなしです。
ペダルがあるからあの不思議な響きをたのしめるのであって、それがなければ魅力半減です。ペダルを持ったえぶってずっと使うのを待たせるのはもったえないです。
もちろん、オーバーラッピングして使うペダルは初心者には非常に難しいので、すぐには導入できませんが、それ以外でペダルの使い方は色々あります。子供でなくてもペダルを使用すると、「は〜〜〜っ!」と大きな感動が湧き立つものです。
簡単な例を挙げると、右手の2と4の指でドミの和音を弾かせ、それを1オクターヴずつジャンプさせて、行ったり来たりする練習があるのですが、(打鍵と手首・腕の使い方などの練習)これもペダルを踏みっぱなしで弾かせたりすると、感覚がつかみやすかったりするのでオススメです。
機会があったらソフトペダルも積極的に使います。同じフレーズの繰り返しで、はじめはフォルテ、次は、ピアニッシモ、なんて出てきた時には率先してソフトペダルを使わせてみます。子供は特に運動神経が良いので、あっという間に覚えます。
上記のように、私はかなり積極的にペダルを使いたいのですが、悲しいかな、ここウィーンではあまり優れた補助ペダルに出会うことがありません。Twitterで多くの日本のピアノの先生に情報をたくさん教えていただいたので、優れたものを購入すべく、リサーチの最中です。
ちびっこがどんなに難曲を弾いてもずれない補助ペダル、さすが日本!子供のテクニックの早熟さが発明に拍車をかけている気がします。
たかがペダル、されどペダル。
ペダルは本来、とても高度なテクニックを必要とするものです。早く始めれば始めるほど良いと思います。