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オーストリア・ウィーン情報
【ウィーンから良いはなし】
さて、昨日にかわり今日は良い話です。
私の生徒、7歳ちゃんが一生懸命に練習し、ご両親が根負け、ピアノを買ってもらえることになりました。
うちでは初回に、おうちにピアノを用意していただくようにお願いしています。
はじめはリースでもOK、それから購入する人がほとんどです。
ピアノの重要性は理由はこちらに書いています。
超特別な例外をのぞいて、みなさんピアノ持っています。
その超特例がこのお宅でした。
経済的な理由ではなく、ご両親が忙しい感じで私も諦めていました。いくら子供がピアノを好きでも、ご両親がそれに興味がなければとても難しいのがこの世界。
その7歳ちゃんが、「ピアノを買ってもらえそうなのよ!」と目を輝かせて話した時の彼女の笑顔、忘れられません。
お母さん曰く、7歳ちゃんは「毎日毎日、暇さえあれば弾いている」そうです。
お父さんが、「ピアノを買う価値があるかどうか聴かせなさい。」と言ったところ、彼女は暗譜しているレパートリー数曲を披露し、お父さんが納得したそうです。
小さくとも人前で弾けるものを作り上げていくのが私の主義なので、本当に良かったと思いました。
いつも通りに健康なヤマハのアップライト、サイレント付きをお勧めしました。多くの親御さんがわたしが薦めたものから2、3ランク上のものを選んでいます。なぜかわからないけど。
先日お母さまからメールが来て、「やっぱりウィングのあるピアノの方が良いかしらって思っているのだけれど、どう思います?」
私は、「はて、ウィング(羽)つき?」このご家庭での会話は英語です。
戸惑ったのですが、予想的中、「これのこと?」と思ってグランドピアノの写真を添付したら、「そうそう!これこれっ!」とお返事が来ました。
ドイツ語でグランドピアノのことをフリューゲルと言って、このフリューゲルとは翼という意味があります。しかしこのご家庭はドイツ語を話さないので、フリューゲルを英語に訳したとは思えない。クラシックの世界でグランドピアノの英語の表現にウィングはあまり聞かないのでちょっと不思議でした。
きっとピアノをネットで検索し、グランドピアノの蓋を見て、お嬢ちゃんもお母様も「羽みたい」、と思ったのでしょうね。(ポピュラーの世界ではそんな歌もある)とても可愛らしくて微笑ましいではないですか〜。
以前は冗談で、「お金持ちなのでこの際、フルコンでも買ってもらいましょう」なんていってたのですが、まんざら冗談でもなくなってきました。(冗談抜きでこのご家庭の居間に、グランドピアノは2台くらい余裕で入ります。)
一緒にお店に行って、きちんと選ぼうと思います。本来なら趣味なんだし、アップライトで充分なんですけどね。ホームパーティでお嬢ちゃんたちがお客さんの前でグランドピアノで演奏できたらご両親も喜ぶでことしょう。
なんでも良いけど、私は毎週一緒に楽しく努力する7歳ちゃんが喜べばそれで大喜びです。
レッスンがますます楽しみになってきます。ご両親のご理解と7歳ちゃんの努力が心から嬉しいです。
オーストリア・新型コロナウイルス状況
オーストリアの累計確定病例数は51,382人
- オーストリアの累計確定病例数は51,382人(10月7日14時現在)
- 住民10万人あたりの過去7日間の新規陽性発生数は73件
- 入院治療患者数は525人、集中治療室患者数は100人
- 現在の患者数は11,641人
- 合計844人が死亡しています
(ORF.atは常に疫学報告システム(EMS)の数値を元に報告しています)