オーストリアに移住して アパートを借りる時の注意 ウィーン2区にて②

オーストリア・ウィーン情報

目次

オーストリアのスーパーマーケット、Sparでは連日、チューリップの花束が売られています。色とりどりで本当に綺麗。
ついつい買ってしまいます。

Sparといえば、来週の月曜日から公共交通機関やスーパーマーケットやドラックストア等でのFFP2マスク着用が義務になりますが、スーパーで数日間、無料でこのマスクを配るそうです。足りるのかしらね?

オーストリアに移住して アパートを借りる時の注意 ウィーン2区にて②

最上階に住むのは危険

さて、先日の続きです。

私は当時、(1994年頃)
ウィーンで多分、
最も環境の悪いところに
アパートを借りてしまったようです。

ウィーン2区は最高に良い場所もありますが、
最高に悪いところもあります。

私の借りてしまったのは、
残念ながら
後者の方でした。

今日のテーマは
「新築でないのなら、
最上階に住むのはやめよう」

です。
…………………

さて、仕事を終えて家の近くを歩いていると、
外国人の子供がやってきて
手を出して、
「お金ちょうだい〜〜〜」という。

「うっそ〜、もう、ここはどこの国?」
と思いました。
ウィーンにも、こんなジプシーまがいの子供が
お金の無心をするところがあるなんて!

めまいを抑えながら帰宅すると
相変わらず、汚い古い洗濯物が
廊下いっぱいに羽ばたいています。

「〇〇す!!!」
と心で叫びながらドアを開けると、
私のアパートの中自体は綺麗なので
なんとか心を落ち着かせます。

日曜日夜間の壮大な雨漏り

さて、日曜日の夜間のことです。
当時、幼稚園生だった息子が、
私のベットにやってきて、

「ねえ、真ん中のお部屋で、
雨がふっているよ」

と言うので、何を言ってるんだと思って、
居間に行くと!!!!

天井が剥がれて
雨が滝のように流れ込んでいる
ではないですか!
もう、その量たるや半端ない。

しばらく固まって呆然とながめてしまいました。
この日は日曜日、しかも夜間で
管理会社は休み。
もうこうなったら、緊急の建設警察局
連絡するしかありません。

数分後には10人以上の
完全防備服を着た
どでかい男性達がうちにやってきました。

原因は屋根裏の雨漏りです。
古い建物なので大爆発をおこしたようでした。
当時、写真を撮らなかったことは
悔やまれてなりません。
今、ブログに載せることができたのに!

彼らはあっという間に最上階の
さらにその上の屋根部屋に行き、
滝のような雨の中、
修理に励みました。

「映画かよ」と思うほどの
真っ暗闇の中で、
巨大なライトに照らされ
働く男性達。。。。

息子が一言、
「クール(かっこいい)。。。。」

そういうところは仕事の早いウィーン。
あっという間に修理され、ペンキも何もかも
管理会社の保険でまかなわれ、
1週間後には元通りになったのですが、
もう、かなりうんざりでした。

*これは当時3歳だった長男の写真。
お部屋に雨が降っていて、さぞ驚いたことでしょう*

アパート内での盗難

ある日のこと、
友人にソファーを譲る約束になっていて、
車に入れるまでの間、
ドアの外にソファーを置いておきました。

約、10分後、
友人が来てそのソファーを運ぼうとすると
ない。

跡形もなく消えているのです。
「うそ〜〜、どうしてないの????」
別に綺麗でもない、
ただの中古のソファーです。
あんなものを盗んでどうするの?
(売るのだそうです)

ある日、これまた古着を捨てようと思い
大きな袋に入れて
廊下に出していたのですが、
これも5分もたたずに消えました。

結論。ここは、泥棒の巣。

巨大ゴミの処理には困りませんが、
こんなところには住めたものではありません。

長女が生まれたのをきっかけに
環境が良いと言われる、
18区にさっさと引っ越しました。

しかし、昨日登場した「マダム・オーストリア」は
いつも、とても優しく、
長女が生まれた時にゆりかごを貸してくれたり、
お古の、でも綺麗な赤ちゃん用の肌着を
たくさんプレゼントしてくれました。
良いこともありましたけど。

今考えると、とんでもない世界に迷い込んだような
経験でした。

人によって価値観は違うと思いますし、
ひょっとしたら
素晴らしい物件もあるのかもしれません。

しかし私は、
この手の外国人人口密度の多い地区には
一生住まない
ぞ、と決めています。