ピアノ・ヴァイオリンのレッスンの回数 ピアノ佳奈ドットコムウィーンに頂いたご質問について

音楽留学と演奏生活

音大・音楽留学を目指す子どものピアノ・ヴァイオリンレッスン回数は週1回で足りる?

写真は、子どもが小さかった頃に使っていたレッスン用の楽譜です。

当時は楽譜を拡大コピーし、厚紙に貼り、レッスンで受けた細かい指導をすべて書き込んで、自宅で練習していました。次のレッスンに持って行くために、何度もコピーし直したこともあります。

今はiPadやタブレットを使える時代なので、同じような作業を紙で行う必要は少なくなりました。それでも、専門的に楽器を学ぶ子どもにとって、レッスンで受けた注意をどれだけ丁寧に復習するかは、今も昔も変わらず大切です。

音大受験・音楽留学を考えるご家庭からのご相談

以前、将来は日本の音楽大学、または海外への音楽留学を考えている小学校高学年のお子さんを持つお母さまから、ご相談をいただきました。

許可をいただいたうえで、個人が特定されない形で書いています。

ご相談の内容は、ピアノやヴァイオリンのレッスン回数についてでした。

そのお子さんは、週に1回、60分のレッスンを受けているとのことでした。お子さんも親御さんも非常に熱心で、曲はどんどん進み、エチュードはショパン、バッハは平均律、自由曲もかなり進んだ作品を弾いているそうです。

しかし、そこまで曲が進んでくると、週1回60分のレッスンでは、通して弾くだけでレッスン時間のかなりの部分が終わってしまいます。

これは、ピアノでもヴァイオリンでもよく起こることです。

週1回のレッスンでは足りないことがある

趣味として楽器を続けるのであれば、週1回のレッスンでも十分な場合があります。

しかし、将来音楽大学を目指す、または海外の音楽大学への留学を考えている場合は、話が変わってきます。

専門的に楽器を学ぶ段階に入ると、レッスンでは単に曲を通して弾くだけではなく、音色、フレーズ、姿勢、身体の使い方、ボウイング、ペダリング、指使い、楽譜の読み方、音楽の構成など、非常に細かい部分まで指導されます。

そのため、週1回60分だけでは、十分に踏み込んだ指導を受ける時間が足りなくなることがあります。

専門を目指す子どものレッスン回数の目安

私がこれまでヨーロッパで見てきた範囲では、ピアノでもヴァイオリンでも、専門に進む環境にある子どもは、少なくとも週2回程度レッスンを受けていることが多いです。

もちろん、必要な時間は子どもの年齢、レベル、曲の難易度、先生の指導方針によって変わります。

1回50分の場合もあれば、休憩を挟みながら90分ほどかけてじっくり見る場合もあります。特にヴァイオリンでは、1時間のレッスンで楽譜の2段しか進まないということも珍しくありません。

それは決して悪いことではありません。

むしろ、本当に専門的な指導では、一音、一小節、ひとつの動きに対して細かく指摘が入ります。その積み重ねが、将来の演奏の質を作っていきます。

細かく止められるレッスンは、悪いレッスンではない

日本から講習会などで海外の先生のレッスンを受けた学生さんが、小節ごとに止められて、大きく落ち込んでしまうことがあります。

けれども、これは専門的なレッスンではごく普通のことです。

お金を払ってレッスンを受ける以上、先生が細かく止めて、具体的に直してくれるのは、とてもありがたいことです。通して弾いて「よかったですね」で終わるよりも、どこをどう直せばよいのかを明確に示してくれる先生の方が、専門を目指す子どもにとっては大切です。

音大受験や音楽留学を考えている場合は、そうした細かい指導を受けられる環境が必要になります。

まずは今の先生に具体的に相談する

このご相談に対して、私はまず、今の先生にもう少し具体的に相談してみることをお勧めしました。

「音楽大学を目指している」

「将来的に音楽留学も考えている」

「今のレッスン回数で足りているのか知りたい」

このような希望は、親御さんが思っているほど先生に正確に伝わっていないことがあります。

先生の側では、趣味として熱心に習っている子どもだと思っている場合もありますし、親御さんが本気で音大受験や留学を考えていることを、まだ十分に把握していない場合もあります。

ですから、まずは先生ときちんと話し合い、今後どのような方向で学んでいくべきかを確認することが大切です。

先生との方向性が合わない場合

先生と話し合ったうえで、今のレッスン方針が専門を目指す方向とは少し違うと感じる場合は、新しい先生を探すことも選択肢のひとつです。

もちろん、先生を変えることは簡単な決断ではありません。

しかし、音大受験や音楽留学を目指す場合、子どもの成長段階に合った指導者と出会うことは非常に重要です。

今はインターネットでも多くの情報を調べることができますし、講習会、公開レッスン、紹介などを通じて、専門的な指導者に出会える可能性もあります。

大切なのは、「有名な先生かどうか」だけではありません。

その子どもの現在のレベル、性格、目標、家庭の方針に合った先生であるかどうかです。

ピアノ・ヴァイオリンで専門を目指すなら、レッスン回数と内容を見直す

ピアノやヴァイオリンを本格的に学び、将来音楽大学や音楽留学を考えている場合、レッスン回数はとても重要です。

週1回のレッスンで十分な時期もありますが、曲のレベルが上がり、専門的な指導が必要になってくると、それだけでは足りなくなることがあります。

まずは今の先生に、将来の希望を具体的に伝えてみること。

そのうえで、レッスン回数を増やすべきか、レッスン時間を長くするべきか、あるいは別の先生の意見を聞くべきかを考えていくとよいと思います。

先生の探し方については、こちらの記事でも書いています。

ヴァイオリンの先生の探し方についての記事はこちら

専門を目指す子どもにとって、良い指導者との出会いは本当に大切です。

お子さんに合った先生と出会い、良い方向へ進んでいけますように。

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