今日は、国際コンクールを受けてみよう!ということで書いてみたいと思います。さて、どうやっての探しましょう?
1. 身近な先輩、教授に聞いてみる
先輩方が既に参加しているコンクールなら情報も聞くことができるので安心です。審査員を経験した先生がいらっしゃればお話を直接伺うのも良いでしょう。
2. どんなレベルのコンクールを受けるべき?
自信と実績のある場合はチャイコフスコフスキーやクイーンエリザベス国際などに挑戦すれば良いと思いますが、そうでもない場合、私は小さなものから大きなものへとチャレンジする事をお勧めします。
コンクール超初心者さん用
- 1次や2次のラウンドのないもの
- 下記の方法でマイナーな田舎の国際コンクール
年齢のカテゴリー別で演奏時間の指定があって、自由曲というコンクールはたくさんあります。
2. 国際コンクールの検索方法
自分で探す第2ステップはインターネットです。検索ワードはもちろん、
- 自分の楽器名→ Violine, piano, viola, etc
- 国際コンクール→ International Competition
- 受けたい西暦→ 2020、2021、2022等
- 国名や都市名→ UK, Germany, France, Italy, Austria, etc…..
3. マイナーな国際コンクールを探してみる
イタリアのコンクールなどはこれをイタリア語で検索するともっとヒットします。例えばイタリアの子供用のコンクールを検索をする時、私なら
Violino pianoforte Italia giovani concorso internazionale で検索してみます。(訳, ヴァイオリン、ピアノ、イタリア、青少年、国際コンクール)そうすると幾つか候補が上がってくるので、クリックしてホームに行くと英語表示のマークがあるのでそこをクリックして見てみます。フランス語でも同様です。これはマイナーなあまり有名でないコンクールを探すのに役に立ちます。
マイナーな国際コンクールに参加する利点
ズバリ、日本の特に子供のコンクールの場合、入賞の可能性がグンと広がります。もちろん超有名な鬼本気組の集まるコンクールのことではありません。あくまでも「無名の田舎のコンクール」を探します。これは欧州のどの国でもOKです。フランスでもイタリアでもベルギーでも探すと結構ゴロゴロあります。
日本のピアノ、ヴァイオリン のレベルは中間層がとても厚いのです。そして欧米は平均的に下層と上位層で占められている場合が多いです。なので、日本のお稽古程度の実力でも入賞できる可能性はかなりあります。(しかし今は誰でも取れるコンクールを探す時代に入ってきていますので、アジアの本気組やロシア人の受験者と重なる場合もあるので運もありますが…)
イタリアの田舎のコンクールを例に挙げると、とにかくコンクールの雰囲気が素晴らしい。観客は暖かく、小学生くらいの受験者がヒラヒラのピンクのワンピースで舞台にあがるだけでも演奏する前からブラボーが飛んだりします。東洋人の身体の小さい子がちょっとでもまともに弾こうものなら大喝采の嵐です。これは子供には素晴らしい思い出になりますし、イタリアやフランスは食べるものも美味しいのでご両親もかなり幸せな旅になると思います。そして何よりも子供に成功体験をあじあわせることができます。「ああ、賞をもらっちゃった!これからも頑張ろう!」みたいな感じです。
大人の場合も、もし入賞出来れば履歴書に書くことができます。日本で学生コンクールや音楽コンクールに入賞するのは難しくても、外国の小さな国際コンクールなら可能性があるかもしれません。私はかなりお勧めします。
さて、受験するコンクールが決まったら準備です。そちらについては追って書きます。