ピアノでもヴァイオリンでもいいんですが、留学準備、教授との知り合い方と顔合わせの時の注意事項

音楽留学のために

何を書こうかな、と思ったのですが、何となく、いまさらではありますが、日本の音楽大学などでの門下事情と欧米(本当にざっくりですみません)の違いを思いつくまま、書いてみたいと思います。コロナ禍も過ぎ(ることを祈る)日本からの留学生さんも増えるかもしれませんので、ご参考に。

欧州、とざっくり書いてしまいましたが、西欧・ロシア圏・アメリカ系の教授で多少の違いはあると思いますが、日本とははっきり違う、という所もあるので、その点はご了承くださいませ。

さて、まずはじめに目指す教授・先生へのアプローチ。

日本人の感覚から言うと、「どなたかのご紹介がないと、門を叩けない」的な考えがあると思いますが、そんなことは考える必要はありません。
私は(娘のためにですが)「これ」と思う教授には、直接アプローチして来ました。はじめに手紙(当時はメールというのはあまりなかったから)に娘の簡単な履歴を載せて、後日お電話をして訪問日を頂く、みたいな感じです。有名人であれば、メールアドレス等は簡単に探すことができます。音大に尋ねるのもよし。音大用の教授のメールアドレスを教えてくれます。

もちろん教授のランクによって難易度はあるのですが、死ぬほど用意していけば大丈夫です。あとは相性。お互いに、「いけるかも」と思れば師弟関係は続くこととなります。
すごく良さそうな人だと思っていたのに、「全然ピンとこない!」と思うことも当然あると思います。だから、まずは会って、お互いに知り合うことが大切です。

多くの日本人が忘れてしまう事をひとつ書いておきます。
お別れする時に、「今日のレッスンはお幾らでしょうか?」と聞くこと!!!日本人は丁寧で礼儀正しい人種なのに、これを忘れる(または思いつかない)人(学生)の何と多いことか、と思います。これは絶対にマストです。忘れてはいけません。教授によっては「今日は結構」という人もいますが、演奏を聴いてくれただけで、レッスンらしいことは何もしていないのに、「300ユーロ」とはっきりいう人もいます。きちんと事前に用意しておくことです。(理想は100ユーロ札と細かいお札を数枚)レッスン料の相場については、他に書きます。

そして忘れてはいけないのは、もしピアニストがいた場合、その人にも聞かなければいけません。絶対に踏み倒したりしないようにしてください。印象が悪くなると、後々困ることも出てきます。(本当にこれで泣くピアニストは多い)「日本からお土産を持ってきたし、これでOKだわ」なんて絶対に考えてはいけません。ピアニストは仕事で弾いているのです。

お土産、で思いついたのですが日本特有の「菓子折りの下の現金」これは絶対にご法度です。やってはいけません。そんなことをやる人はいないので、捨てられてしまう可能性もあるし、そんなことをするくらいなら、はっきりと金額を伺って、キャッシュで手渡す方が良いです。
これも他に書きますが、合格後のお礼も、日本と同じようなことをしてはいけません〜(絶叫)

話を戻します。
英語も何語もできない場合は、事前に誰か、音楽を専門に学んだ人に通訳をお願いすることをお勧めします。せっかく行ったのに、何を言われてるか分からなくて、それでもニコニコして頷くだけで帰ってきて、何が起きたのか全くわからない、なんてことのないように。
わからなかったら何度でも聞くこと。来たての日本人は語学ができなくて当たり前、とみんな思っているので恥ずかしがる必要は全くありません。その楽器を知らない、言語ができるだけの人に通訳を頼むと、多分、出来ないと思うので(これは本当にそう)音大留学生などの人に頼んだ方が良いです。

あまり図々しいのも考えものですが、怖がらず、勇気を出してやってみましょう。顔合わせ前の曲を準備は万端に(これについてもまた書きます)準備していれば、新しい世界が広がるチャンスとなるでしょう!!!頑張ってください。