コロナ前に高校生だったお嬢さんが、レッスンを再開しました。
彼女はご家族に持病持ちの方がいる、ということでコロナ禍は隔離状態を徹していて、レッスンに来れなかった唯一の生徒さんです。
コロナ中も彼女の「ピアノ愛」は止まず、ひとりで練習していたそうですが、さすがに限界、持病もちのご家族も健康になり、コロナももう怖くない、ということでレッスン再開のお願いメールが来ました。
2年以上自己流でやっていたので、彼女にしてみたら、習いたい曲だらけです。
これでは週に1回のレッスンでは足らず、ダブルレッスンにして欲しいとのことす。しかも週に2回来たいという。
しかしまあ、レッスン料はかなりになるわけで、スポンサーであるお父さんが初回同伴です。
2時間レッスンを見学して、娘の「ほらね、パパ。2時間でも足らないくらいなのよ!これは最低限必要な時間だわ」という言葉と、あまりに娘が嬉しそうにレッスンをするので、ダブルレッスン許可があっさりおりました。さすがに、週に2回来たい、というのはtoo muchということで苦笑いして却下していましたが。。。。
そこで本題。
いくら今はピアノが大好きでヤル気満々でも、2時間ぶっ続けは専門の人でない限り疲れるはず。小さいコーヒータイムを挟むことにしました。
時にはネスプレッソ、時には濃いフレンチプレスにして、私はちょっと美味しいチョコレートのプラリネを用意して楽しみます。この数分の短いお休みが、お互いの、かなりのパワーアップになります。
前から美人のお嬢さんですが、20歳になってその美はさらにパワーアップ。メイクアップは彼女の哲学らしく、多くの情報を私に与えてくれます。恐るべし「若い人」。私は学ぶことてんこ盛りです。
こうして午前中の2時間レッスンはあっという間に終わるのですが、驚くのは彼女の進歩です。
正直、趣味だし、そのうち飽きるかなとも思っていたのですが、毎回指示したことはきちんとやってくるし、忘れそうな箇所や練習方法などは録画するので、目に見えて成長しています。
彼女の他の生徒さんもよく口にする言葉ですが
「練習ってやったらやるだけ弾けるようになるから、やりがいがあるわ。練習する時間って全く損じゃないわね。ピアノが楽しくて、弾いてみたい曲が多すぎて時間がもっと欲しいと思うの!」
です。まさにその通り。それを自分で気づいてくれることは「Aha効果」であり、とても重要なことです。
「毎回ご馳走になってばかりじゃ悪いから、今日はこれ、差し入れね」と言って持ってきてくれるチョコレートでますます肥えていますが、幸せだなあと感じる今日この頃です。