ウィーンにて引っ越し「ピアノ運送」のおはなし やれやれ。。。。 

ピアノとヴァイオリン

私自身もそこでヤマハのグランドピアノを買って、私の生徒も多くそこでピアノを購入、まあよくしてくれるピアノ屋さんがあります。で、ピアノ運送は普通の運送屋さんもするのですが、そんな恐ろしいことはダメなので、ピアノ屋さんに運送について相談しました。

係の方はとっても親切で、まずはグランドピアノがそこに入るか、というところからチェックして(実際は1メートルの幅があったら入るらしいが)色々相談に乗ってくれました。

前のアパートが日本でいう2階、そして引っ越し先は日本でいう1階なので、そんなにバカ高くなかったのですが(300ユーロ弱)これがエレベーターのない4階から4階、なんていうともっと高くなります。

約束したのは、ウィーンにありがちな、「2時半から4時半の間」というやつ。
これは、2時半に始まって4時半に終わる、という意味ではなく、「2時半から4時半の間に来るよ」というやつです。これ、本当にもう、頭に来るのですが、半日潰れます。

やっと来たのはピアノ運び人のプロ、みたいな男性と、明らかに丁稚という感じの若い男性。
おいおい、2人で運ぶの?すごい〜と思ったのですが、あれよあれよというまにグランドピアノの足を取り外し、階段でさっさと下に運びます。もちろん荷台を使ってよっこらせ、と運びます。

ここでまず日本人の方が見たらどびっくりするであろうことは、ピアノの本体を包装しない、ということです。そのまんま裸で運ぶの。あーあ、色々言い訳はあるんだろうけれど(運び辛いとかね)オーストリアだよなあ、と思いました。私はもう慣れているので、傷くらいはつけられるだろうな、とドーンと構えているので、まあOK。

入れてみて、配置。やっぱり、弾いていて床のフローリングと線がずれているのが嫌なので、ちょっと時間がかかりましたが、まあねえ、きっと変えたくなるんだろうなと思いつつ、「はい、ありがとうございました」で終了しました。

よーく観察したら、脚、傷つけられてたよ。とほほ、足は取り外して大きな布に包んで搬送していたのに、どこで傷ついたんだろうと思ったのですが、まあいいや、音に関係ないし、って感じです。
こんなことを気にしていたら、オーストリアに住めません。これがベーゼンドルファーだったりシュタインウェイだったら、こんなことは起きないですけどね、あちらは高額ですから(と言ってもヴァイオリンに比べたら安いけどw。。。。)

さて、そんなこんなでピアノが入ったら安心して、どーーーーーーっと疲れました。
今度のアパートは、今までの古いアパートと違ってドアや窓がしっかりしているので、道にもあまり音が聞こえない。それより何より、下に誰も住んでいないって最高です。今までの下の人は本当に優しくて、ピアノの苦情なんて言われたことがないのですが、やっぱり気を使っていたので本当に嬉しい。

さっそく喜んで弾いていたらもう、本当にびっくりして心臓が止まりそうになりました。
鍵盤の上をてんとう虫が歩いているの!!!危うく指で潰すところでした。きっと搬送途中にピアノの中に紛れ込んで、いきなり音が出てきてあちらも驚いたのでしょう。

てんとう虫はラッキーアイテムなので、優しくおそとに逃がしてあげました。ラッキーを運んできてね!