ピアノもヴァイオリンも、まずはお手軽なコトを「ちょっとなおす」だけで、ワンランクレベルアップできるお話

ピアノ塾

写真は本文とは全く関係のない、ウィーン国立音楽大学の名誉教授、ミヒャエル・フリッシェンシュラーガー教授と娘のリザ・マリア。これはいつか内務省のコンサートでご一緒に撮っていただいた写真。オーストリア〜〜〜って感じです。今日は、ハロウィンでもあるのですが、フリッシェンシュラーガー教授のお誕生日でもあります。とてもお世話になった教授です。どうぞ、いつまでもお元気で私たちに色々ご指導ください。

さて、本題に入ります。
その昔、ヴァイオリンの巨匠、ザルツブルク音楽大学などで教えていらしたイゴア・オジム先生のマスタークラスでのことです。
ある学生が、カルメンファンタジーを演奏したのですが、なんかはっきり言ってイマイチ。こう言ってはなんですが、B級ランクの演奏で聴講者全員、「あ〜あ、巨匠のマスタークラスなのに、がっかり」というため息が見えるようでした。意地悪な学生は明らかに笑いを堪えています。。。

まず、姿勢が悪いから、弾く前から下手に見える。で、弾いてみると音程も悪いし、テンポで弾けてない場所もあるし、リズムも甘い。皆、「教授、どうするのかなあ、「ここに来る資格なし!はい、おうちに帰って!」っていうかしら?」なんて興味津々の目で見ていました。まず、オジム先生のクールな一声。

「治せるところから手をつけていきましょう」

その時、オジム先生が指摘したのは、まずは3つでした。「フラジョレ」「テンポ」「ネックをあげる」
具体的にどう指導されたかは、ここに書きませんが、指導が的確で素晴らしければ、フラジョレはすぐに鳴るし、テンポも数えてあげれば出来る。ネックを上げる、なんて事も、巨匠や多くの観客の前で要求されれば、やれるものです(彼が家に帰ってからも、それを意識してやるかは知らないけれど)

50分のマスタークラス、かなり聴けるように改善されました。

短時間で治せるようなものではない「音程」について、教授は一切触れませんでした。ピアノもそうですが、ヴァイオリンは特に、すぐに治せるものと直せないものがあります。弦楽器の音程の場合は、本人に「耳がない」場合は、かなりきちんとした指導と、本人の自覚が必要になってきます。後に教授が、「本人が100%わかっているであろう弱点を、あえて私がいう必要もない」とおっしゃっていたのですが、本当にそうだと思います。

で、何が言いたいかというと、ちょっと気をつけてみるとそれが出来て、実力がワンランク、レベルアップする、ということです。まずはちょっと気をつければ治せるところから気をつけて、演奏をアップさせてみましょう!!!

しかしその弱点をどうやって見つけたら良いのでしょうか?
大丈夫、きっとレッスンで毎回先生に指摘されているはずです。思い返してみたら気がつきます。