©️Nancy Horowitz, Lisa-Maria Violine, リザ・マリア ヴァイオリン
ヴァイオリン同様、ピアノの毎日の練習に欠かせないのがスケールです。
スケール 音階練習
始めはハ長調(C-Dur)
いわゆる音階練習です。はじめは1オクターブで構いません。まずはC-Dur(ハ長調)です。ドから始まります。はじめの音と一番上の音だけ長く、ドーレミファソラシドー(上行)シラソファミレドー(下降)です。ゆっくり弾きます。これを正しい指使いで(ハノン等に載ってるけど↓)弾きます。はじめは左右別々に練習して、最後は両手で弾きます。
右手 1-2312345-4321321
左手 5-4321321-2312345
ピアノの先生ならわかると思いますが、次に来るのはG-Dur。ソから始まってファにシャープがひとつつきます。指使いはC-Durと同じです。この調子でC-Dur、G-Dur、D-Dur、A-Dur、E-Dur、H-Durとシャープがひとつづつ増えていくいわゆる5度圏のスケールの順番で教えていきます。指使いはA-Durまで一緒です。
子供にはドー(左手の2の指)ソー(右手の2の指)レー(左手の2の指)ラー(右手の2の指)ミー(左手の2の指)シー(右手の2の指)で弾かせて覚えさると、よろこんであっという間に覚えます。
子供によりますが、かなり初心者でもあっという間にここまで覚えます。ドで始まるハ長調からシから始まるロ長調まで2回もレッスンがあれば楽勝です。この時子供が小学生高学年であれば、ドイツ音名を教えます。なんの苦痛もなく覚えます。
ここまでキチンと出来たら、後はフラット系のF-Dur、B-Dur、Es-Dur….. に行くのですが、そこでストップしてC-Dur(ハ長調)の平行調であるラから始まるa-moll(イ短調)のスケールを教えるのも手です。子供は短調のスケールが意外に好きです。ここで子供が食いついてきたら、即、短調のほうに行ってあとからフラット系の長調を教えるようにします。
面倒くさい印象を与えたくないので、子供にはその時点ではテオリーは教えません。「あらー、黒い鍵盤が増えてくわー。クールだねえ、」とか言っておけばOKです。音大受験で習わなければいけない時期がきた時、ほとんどわかっている状態になっています。アルペジオを導入したら、音程問題は寝てても100点が取れます。ピアノはヴァイオリンなどの弦楽器と違って、ラクに楽典、ソルフェージュが頭に入る楽器なので得です。
1オクターブから2オクターブ、と段々に増やしていきます。3オクターブ弾けると子供はハイになってよろこんでくれます。
スケールを全部習ったら
すべての長調がひととおり終わったら、順序はお好みで良いと思うのですが、私はドからハ長調、次はド♯から嬰ハ長調、その次はレからニ長調、みたいにして弾きます。その時、ただぶっとおしで超特急で全調3オクターブ以上弾け、とは絶対に言いません。何をするかと言ったら、例えば「今日は違う調を5個、このリズムで練習しよう!」と決めて、リズム練習をするのです。付点あり、逆付点あり。。。。。
これだけやっても30分にもなりません。特にこれを10代でやると実力がつきます。この他にハノンとかもやりますが、それは後日。