いつか、ウィーンで友人を作るのは簡単じゃないよ、という事を書きましたが、それを証明するような新聞記事を見つけました。ズバリ、「最も不親切な都市はウィーン」です。
ドイツ語のわかる方はこちらをどうぞ。
他のランキングでは、「最も生活の質が良い都市のひとつ」となっているのですが、親しみやすさのポイントでは最下位だったそうです。「ウィーンでは、みんな機嫌が悪くて愛想がないのが嫌だ」とか「ウィーンは気性の荒い人々が多い」等の意見があったそう。まあね、住んでると理解できます。「別に悪い人じゃないんだけれど、自分からは手を広げて迎え入れてくれない」(相手が外人でも超美人や超イケメンなら違うだろうけど)私なんて慣れてるし、そういうもんだー、と思っているので別に何も感じないのだけれど、新しく留学・移住してくる人には辛いようです。
しかしながら、ウィーンは「旅行・交通」(1位)と「健康・福祉」(2位)のカテゴリーで高いスコアを獲得。公共交通機関についても、利用しやすく(満足度97%、世界全体では73%)料金も手頃である、とこれもよくわかります。医療や高い環境品質も非常に高い評価を受けているのも納得。
ウィーンは「世界で最も住みやすい都市」と言われているだけあって、ウィーンは特に物価が高いわけでもなく、54%の人が生活費を肯定的に評価しているんですと。まあ、戦争やなんやらで物価はそれなりに上がってはいますが。。。。
しかし問題は、「定住」にフォーカスした順位です。ウィーンは「親しみやすさ」の項目では最下位。ウィーンに来る外国人たちは「ウィーンの人々は一般的に不親切で、特に『外国人居住者に対して敵対的』であるとなっていますが、まあそうでしょう。54%がウィーン人と友達になるのは難しい、と回答しています(世界全体:37%)。さらに32%が「歓迎されていない」と回答し、ここでも最下位。演奏会で外国からウィーンを訪れる程度の旅行なら楽しいのでしょうが、定住、となると全然違うのでしょうね。
一方、11,970人の外国人駐在員を対象とした調査で最も人気があったのはバレンシアで、次いでドバイ、メキシコシティだったそうです。これはもう、痛いほどわかる。私の親友もバレンシアに移住して、それはもう、天国のような毎日を過ごしているし、ムスメも、まあ行ったり来たりですがスペインのマドリードで毎朝目が覚めると「涙が出てくるほど幸せ」と言いますから、そうなんでしょうね。この国々は移住希望者もかなりの数だそうです。
なんだかんだ言っても、私にとってウィーンは第二の故郷どころか、人生半分以上過ごしているので、日本より故郷です。少しは評価が上がるといいなあ、と個人的には思っています。