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オーストリアで自宅検疫となった場合
オーストリア新聞、プレッセよりKöksal Baltaci氏の記事がためになりそうなので訳します。ざっくりです。
ウィーンで陽性結果が出て自宅検疫となった時、どうしたら良いのでしょう?
ウィーンでの日曜日の48歳の女性の死は不確をもたらしました。コロナウイルスの陽性検査後、彼女は軽度の疾患経過と診断され、自宅検疫となりしまた。検死によれば、死亡原因はコロナウイルス感染による心不全に関連した急性肺水腫。木曜日の報道によると、検死から正式に報道されなかったものの、いくつかのリスク要因があったことがわかりました。
以下、自宅検疫に関する最も重要な質問と回答です。
ウィーンではどんな患者が自宅検疫となり、どの患者が入院治療となるのでしょうか?
検査結果が陽性の場合、医師が自宅検疫か入院かを決定します。
最初の症状が軽度の発熱、喉の痛み、咳に限られている場合、続く血中酸素飽和度テストやX線検査などの追加検査を行いません。
循環器系を脅かす高熱が長続きしたり、呼吸困難(息切れ)の症状が出た場合は入院となります。呼吸困難の治療は自宅では不可能な為だとリンツのケプラー大学クリニックの呼吸器、ランプレヒト氏は述べています。
この場合、患者には高濃度の酸素を投与する必要があり、この治療は病院以外では不可能です。肺炎の疑いがある場合は年齢、血圧、呼吸数などの要因を考慮して重症度を決定します。
症状はどのくらいの速度で悪化しますか?
数日、あるいは数時間で悪化する恐れがあります。それがこのウイルスとそれが引き起こす肺疾患の怖い所です。たとえ軽症状が数日つづいたとしても、安全だと思ってはいけません。今までの症例から考えると数週間後に悪化、時には突然悪化することもあります。
しかし:病気の80パーセント強は軽症であり、安静と市販薬で克服できます。しかも多くの場合、薬の必要は全くありません。
陽性患者は自宅でどのような症状に注意を払うべきですか?
数日間にわたる38.5度以上の熱と呼吸困難。この2つが特に重要です。
この場合はすぐに医師に連絡し、直ちに入院することが必要になります。
わずかな発熱、のどの痛み、咳のみである場合は、水分補給を心がけ、薬局の販売されている咳止めの薬と解熱薬、たとえばメクサリン(パラセタモール)の服用で充分です。
どのような疾患を持っている人にとってコロナウイルス感染は危険ですか?
ランプレヒト氏によると、慢性呼吸器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を持つ人に新型コロナ感染は更なる肺機能低下をもたらすため危険だと言うことです。
一方、喘息患者とアレルギー患者は、大部分が正常な肺機能を持っているため、危険にさらされてはいないそうです。喘息患者やアレルギー患者の場合、リスクは、定期的に服用している薬で肺機能をどれだけうまく管理できるかにかが問題になっており、一貫した治療が重要になってきます。さらに、糖尿病などの代謝性疾患や、腎臓や心臓などの臓器の機能障害に関連する疾患の患者は、重症になるケースが多いです。
基本的に、自宅検疫は意味がありますか?
はい、間違いありません。軽度の症状を持つ患者が状態の経過を綿密に監視している場合、自宅検疫によってリスクが高まることはありません。
ランプレヒト氏によれば、病院で検査を受けたすべての陽性患者を入院させる事は必要ではありません。数千人が入院してしまえば重症患者のベットがなくなってしまうからです。