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オーストリア・ウィーン情報
ウィーン大学の校舎と右側に見えるのはリーベンベルク記念碑です。
リーベンベルクは1680年から1683年までウィーン市長を務めました。1679年には疫病の流行対策で多大な貢献をしたのですが、最も大きな彼の功績は、1683年の第二次トルコ包囲戦のウィーンで、防衛事業を監督し、窮地に陥った自警団を組織したことです。
彼の活動は、包囲された市民を救ったとし、この記念碑は彼をトルコ軍との戦いの勝利者とたたえているのです。
オーストリア新型コロナウイルス状況
オーストリア政府、新たなコロナ規制を発表
オーストリアのコロナ新規感染者数は増加しています。政府はさらなる新型コロナウイルスひきしめ対策を発表しました。
以下の項目が金曜日の午前0時から有効となります
- プライベートの集まりはインドアにおいて最大成人6人まで。もちろん警察は入り込んでコントロールすることはできませんが、守ってください。アウトドアでは最大12人までとなります。
- 屋内6人制限は、レストランのテーブル(6人)、ヨガ教室、ダンススクール、誕生日パーティー、結婚式、クラブの会場でも、どこにでも当てはまります。アウトドアでは、ハイキングなどでも12人の制限を守らなければなりません。例外は葬儀のみです。
- スポーツにおける個人的な制限は適用されません。
スポーツは必要な数だけ、参加することができます。例:2回11人での屋外サッカーを認める。プールは1コース6人まで。 - 「プロフェッショナルにおけるイベント」(例えばオペラ座)は指定席と、開催中におけるマスク着用義務が条件で許可されています。ここでも人数制限があり、アウトドアは1500人、インドアは1000人となっています。食べ物や飲み物の提供は禁止です。
クルツ首相は個人の責任を重視しています。欧州では第二の波が広がっており、オーストリアでも。この3週間で新規感染数が倍増しています。このままだと12月には1日6009人の新規感染が発生し(現在は1000〜1500人)医療崩壊になってしまう計算だそうです。これは避けなければなりません。
すでに多くの人が責任を持って行動していますが、対策を無視し、人々に規制を守らないように呼びかけ、大きな被害を出そうとする人もいます。クルツ首相は日曜日にフェイスブックの動画で国民に呼びかけ、プライベートな集まりを減らし、パーティーを控えるよう警告しています。そして皆が協力すれば来年の夏以降には昔の日常が取り戻せるであろうと述べています。
ウィーン国立歌劇場の損失
新コロナウイルス対策、入場客1000人制限(インドア定員1000人)により、ウィーン国立歌劇場の損失は毎晩最大1万ユーロ(約124万円)まで登るようす。9月7日のオープン以来、3分の2の公演の客員数は1000人を超えていました。
ウィーン国立歌劇場は9月7日に「蝶々夫人」で秋の公演を開始して以来、38夜で約4万人の観客を迎えてきました。そのうちの3分の2は、現在の規制人数である1000人を超えていました。一晩で最大1,114人だったこともあります。
規制により予想される一晩あたりの損失は5000〜1万ユーロ(約62万円〜124万円)です。観客に大人気のアンナ・ネトレプコが演じる「トスカ」では前売り注文だけでも1000枚の上限を超えています。ここでは、残念ながら、予約の到着時間に応じてチケットを割り当てなければなりません。
オーストリア保健・食品安全機関 (AGES)のダッシュボードより
先週火曜日からダッシュボードは保健省からオーストリア保険・食品安全機関のAGESに引継がれています。現在(昨日午後2時現在)の感染者数は18,871人。新システムでは回復者の登録が遅くなっています。
- オーストリアの累計確定病例数は66,611人
- 過去24時間内での新規感染者数は1,121人
- 住民10万人あたりの過去7日間の新規陽性発生数は109,9件
- 入院治療患者数は799人、集中治療室患者数は145人
- 新規感染者数数は1,552人
- 合計919人が死亡しています
(ORF.atは常に疫学報告システム(EMS)の数値を元に報告しています)
ウィーンから今日のオススメ
【ヤバい集中力 鈴木祐】
昨日のオススメと同じ系統の本ですが、こちらもとても良いです。
私は読んで気分が上がる本が大好きです。この本は根の前の欲に負けずにコツコツと頑張る誠実性が養えるヒントをたくさん与えてくれます。そのために大切なのはまずは健康。食事のアドヴァイス、から生活習慣のヒントをはじめ、多くのことを学ぶことができるので、かなりオススメです。